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» 2011年06月02日 11時20分 UPDATE

Oracle、OpenOffice.orgをASFに提供――The Document Foundationも“歓迎”

OpenOffice.orgから独立したThe Document Foundationも、分裂した開発者コミュニティー再統一に向けてASFと話し合うと表明した。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleは6月1日(現地時間)、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」を米Apache Software Foundation(ASF)に提供すると発表した。これでOpenOffice.orgはOracleの手を離れ、ASFのIncubatorプロジェクトとなる。

 Oracleのルーク・コワルスキ副社長は発表文で、ASFにOpenOffice.orgを提供することで「Oracleの、開発者とオープンソースコミュニティーへの献身的な姿勢を示した。ASFのモデルは、企業と個人貢献者がオープンソース製品開発で協力することを可能にする」と語った。

 この発表文には、ASFのプレジデントを務めるジム・ジャジエルスキー氏の「われわれは、個人開発者、開発者コミュニティー、ユーザーベース、企業によるプロジェクトを歓迎する」というコメントも掲載されている。

 OracleとASFは、OracleがASFの「Harmony」プロジェクトに対するテストキットのライセンスを拒否したことから対立しており、ASFはJava管理団体Java Community Process(JCP)を脱退した

 JCPメンバーでもある米IBMは同日、OpenOffice.orgのIncubatorプロジェクトに同社の開発者リソースを提供すると発表した。

 なお、OpenOffice.orgプロジェクトの主要な開発者コミュニティーは2010年9月に「The Document Foundation(TDF)」を設立し、「LibreOffice」というスイートを開発。現在、組織は事実上2つに分裂している。

 TDFは今回の発表を受け、「われわれはOracleがコードをASFに寄付したことを歓迎する。主な機能がLibreOfficeに導入できる形で公開されるのは素晴らしいことだ」とする声明文を発表した。

 だが、TDFはOpenOffice.orgとLibreOfficeのプロジェクトが統合されることを望んでいるが、今回のOracleの行動はその目標に直接つながるステップと見なすことはできないとしている。Apacheのライセンス方法やメンバーシップなどの標準が現行のOpenOffice.orgおよびLibreOfficeのそれと大きく異なるためという。ただし、OpenOffice.orgのライセンスのGNU LGPL 3.0とApache License 2.0には互換性があるため、「明るい側面もある」としている。TDFは、ジャジエルスキー氏からメールを受け取っており、今後ASFと話し合っていくという。

変更履歴:本文中、TDFのコメント部分の翻訳が不正確であったため、記事概要とともに修正しました。[2011/06/2 12:50]

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