日本HP、SDNやBYOD対応を考慮したネットワーク製品群を発売

中小環境向けのスイッチやネットワーク統合管理ツールの新製品を多数発表した。

» 2013年03月18日 16時27分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは3月18日、スイッチ新製品「HP 2920-24/48G」およびネットワーク統合管理ソフト「HP Intelligent Management Center(HP IMC)」の新バージョンを発売した。SDNやBYODへの対応を考慮したネットワーク整備を支援するという。

 HP 2920-24/48Gは、中小規模でのコアスイッチや大規模環境でのアグリゲーション向け製品となる。1000BASE-Tを20/44ポートを実装し、最大4ポートの10G SFP+および10G BASE-Tの増設が可能。OpenFlow対応のファームウェアも無償利用できるようになっている。

HP 2920-24/48Gの概要

 また同製品を4台までスタック構成で利用できる。このための拡張モジュールも提供。同社によれば、10G BASE-Tを利用することで、通常の光ファイバやダイレクトアタッチケーブルを利用する場合に比べ、10Gイーサネットのケーブルコストを大幅に削減できるという。

 HP IMCではデバイスが50台までの小規模ネットワークの管理用途向けに「IMCベーシック」と「IMCベーシック+無線LAN」をラインアップに追加した。ともに障害管理や構成情報管理、パフォーマンス管理の機能を備え、「IMCベーシック+無線LAN」では無線LAN/有線LANの両方を管理できる。

HP IMC最新版(ver 5.2)では約6000以上の機器をサポートするほか、既存機能も強化された

 また、IMCではBYOD(私物端末の業務利用)に対応するためのソフトウェア「IMC Smart Connect」および「IMC Smart Connect WLAN」も新たに提供する。Smart Connectは、セキュリティ管理ソフトの「User Access Manager Module」やRed Hat Linux、SQL Databaseで構成され、仮想アプライアンスとして動作する。アクセス制御やActive Directoryとも連携可能な認証機能、ユーザーポリシーの適用や管理、TippingPointと連携した検疫機能を備える。BYODによる多様なデバイスからのアクセスに対して、ネットワークの安全性を確保する。

BYODによるアクセスに対応するためという「Smart Connect」の概要

 記者会見したインダストリスタンダードサーバー&ネットワーク製品本部長の宮本義敬氏は、「ネットワーク製品戦略では『シンプルなネットワークの実現』を推進している。モバイルやBYODなど利用形態が複雑化するネットワーク環境をシンプルにし、また、SDN(Software Defined Networking)による新たな環境を実現していくための製品として提供したい」と説明した。

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