福助工業がSAP製品を全社導入、素早い経営判断と収益性向上を目指す導入事例

包装資材メーカーの福助工業が、SAP ERPをはじめとするSAP製品を導入し、全社システムの刷新を行う。

» 2013年04月12日 18時18分 公開
[ITmedia]

 包装資材の国内トップメーカーの福助工業(愛媛県四国中央市)が、「SAP ERP」をはじめインメモリプラットフォームの「SAP HANA」、ビジネスデータ分析の「SAP BusinessObjects」ソリューションなどSAP製品を全社的に導入することを決定した。SAPジャパンが4月12日、発表した。

 福助工業ではさらなる事業の拡大と発展を支える情報基盤を築くため、2014年にホストコンピュータをはじめとする全社システムの刷新を決定。アプリケーションには、外部環境の変化や、社内の要望に対して、迅速に対応できる柔軟性・拡張性があり、将来の長期間に渡り安定した情報基盤を実現できる、SAPアプリケーションを選択したという。SAPアプリケーションは多言語、多通貨、多制度へ対応し、海外展開が容易である点や、世界での導入実績によるベストプラクティスを雛形として活用できる点などを評価した。

 福助工業は今後、これらをグループ統一基盤として情報の一元管理を実現する計画。現行の分析システム上に過去10年にわたって大量に蓄積してきた営業分析データをSAP HANAに移行し、「SAP BusinessObjectsソリューション」と連携させることで、基幹システムに蓄積されたデータなどと合わせて正確性の高いデータ分析や、経営戦略立案に役立つ情報提供を行うための基盤としていく。システムの導入および構築は、SAP製品の導入に実績のあるアイ・ピー・エスが担当する。

 福助工業では、システムの刷新によって、グループ全体での統合パッケージ利用共通化による可用性・信頼性の向上とトータル運用コストの削減、経営状況の早期把握による素早い経営判断、コストの見える化による収益性向上を目指すとしている。

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