デル、ソフトウェア事業を強化 新パートナー制度も発足

KACEやSonicWALLなどのソフトウェア製品をデル・ソフトウェアに統合、「PartnerDirect プログラム」へソフトウェアに特化した制度を追加した。

» 2013年05月16日 13時05分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 デルは5月16日、ソフトウェア事業に関する記者説明会を開催した。これまで買収したクライアント管理のKACEやセキュリティのSonicWALLなどのソフトウェア製品をデル・ソフトウェア(旧・日本クエスト・ソフトウェア)に統合するとともに、「PartnerDirect プログラム」ではソフトウェアに特化した新たな制度を発足させた。

 会見したデル・ソフトウェアのバスター・ブラウン社長は、企業顧客が抱えるIT課題としてクラウド、セキュリティ、ビッグデータ、モバイルの4つを挙げ、「われわれはこれらに対して、システム管理、情報管理、セキュリティの3つのポートフォリオによるソリューションを、エンド・トゥ・エンドで提供する」と表明した。

会見するデル・ソフトウェアのバスター・ブラウン社長(左)とデルの郡信一郎社長

 デルは直販やオンライン、間接販売など多様な販売形態を採用しているが、ブラウン氏は「デル・ソフトウェアはほぼ100%がパートナーによる間接販売であり、今後も変える予定はない」と説明。ソフトウェアビジネスをグループ会社であるデル・ソフトウェアに集中させているのも、従来の販売形態を継続するためという。

 なお、デル本体でも約30人がソフトウェアセールスを担当しているが、デル・ソフトウェアとは「案件を事前登録し、デルおよびデル・ソフトウェアで、どちらが優先的に対応するかを調整している」(デルの郡信一郎社長)としている。

 「PartnerDirect プログラム」における新たな制度では、取得した資格に応じて、エントリーレベルの「Dell Registered パートナー」、ミドルレベルの「Dell Preferred パートナー」、最上位の「Dell Premier パートナー」の3つの認定レベルを設定。旧クエストのパートナーは、今秋から新制度に移行する。

 郡氏は、「ITソリューションプロバイダーとしての体制を強化しており、ソフトウェアでは機能的にも優れた資産を手に入れた。これによって顧客の課題解決に貢献したい」とコメント。バクスター氏は、「パートナーのさらなる成功がわれわれの目標だ」と述べている。

デルのソフトウェア関連における買収企業とポートフォリオ

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