富士通、群馬銀行の次期勘定系システム構築を受注

富士通は、群馬銀行から信頼性の強化と自営の継続による顧客ニーズへの柔軟な対応、IT資産最適化を目的とした次期勘定系システム構築を受注した。

» 2013年05月27日 17時44分 公開
[ITmedia]

 富士通は5月27日、群馬銀行の次期勘定系システム構築を受注し、プロジェクトに着手したことを発表した。同プロジェクトは、信頼性の強化と自営の継続による顧客ニーズへの柔軟な対応、IT資産最適化を目的とし、2015年1月に本格運用の開始を予定する。

 群馬銀行ではシステムの共同化について検討を行ったが、経営の自由度、スピードを重視し、自営を継続することを選択した。また、現在の勘定系システムの老朽化に伴い、より信頼性が高く、管理・運用が容易で、顧客のご要望にスピーディーに応えられるシステム整備を目的として、勘定系システム基盤の刷新を決定したという。

 構築する勘定系システムでは要となるメインフレームを富士通の最新グローバルサーバ「GS21 1600」に、ATM、インターネットバンキングなどの各チャネルシステムを制御する連携サーバを基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 1400L2」に刷新して信頼性を強化する。

 群馬銀行が構築する次期勘定系システムの特徴は(1)安定稼働の追及、(2)新規業務継続サイト構築、(3)メインフレーム資産のスリム化、対外系チャネルシステム接続機能のオープン化――の3点。

 群馬銀行では富士通の金融ビジネスバス・ソリューション「EVOLUOBUSSOLA」で連携サーバ基盤を構築し、従来メインフレームに組み込まれていた対外系のチャネル連携機能を移行することで、メインフレーム資産のスリム化とシステム形態の標準化、管理と運用の効率化を図り、トータルITコストの25%削減を目指すという。さらに、富士通のデータセンター内に業務継続サイトを刷新し、被災時などの業務継続性を強化するとしている。

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