25種類のビジネス機能を提供するアプリケーション群を発表、SAPジャパン

SAPジャパンは、ビジネスアプリケーション群「SAP Fiori」を発表。先行提供する英語版や独語版に続き、日本語版の提供も予定する。

» 2013年06月17日 17時35分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは6月17日、シンプルな操作性と直感的なユーザーエクスペリエンスを実現するというビジネスアプリケーション群の新製品「SAP Fiori」を発表した。既に英語版およびドイツ語版を提供しており、日本語版も7〜9月期中の提供を予定している。

 新製品は、業務遂行のためにテクノロジーを活用するビジネスユーザーが使いやすいユーザーインタフェースを実現している。デスクトップやタブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイス上で、広範囲かつ頻繁に利用されるSAP Business Suiteのソフトウェア機能に対応しており、従業員が業務を容易に遂行できるよう支援するという。

 SAP Fioriの第一弾では、マネージャー、従業員、営業担当者、購買代理担当者の4つのユーザーロール(役割)向けに、ワークフローの承認と申請、受注登録・変更・追跡、セルフサービス型タスクなど、最も一般的な25種類のビジネス機能を提供。アプリケーションの具体的な用途には、休暇申請の承認、経費精算の承認、タイムシート、給与明細書、販売注文書の作成、注文書の追跡などが含まれる。同社は、「日々の生活でテクノロジーを利用しているのと同じような直感的なフォーマットとユーザーエクスペリエンスを提供し、ビジネスユーザーによる日常業務のあり方を再定義する」としている。

 SAP Fioriは、単一のユーザーインタフェースでありながら、それぞれPCやタブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイスの画面に最適化して導入することができ、HTML5に対応しているInternet Explorer、Safari、ChromeのWebブラウザから利用できる。またユーザーロール別に、アプリケーションのサブセットへのアクセス権を付与する形で構成することも可能だ。

 SAPは、最も頻繁に利用されるビジネス機能と、ユーザーエクスペリエンスを向上して、シンプルな操作性を実現する方法を理解するために、250社以上のユーザー企業と緊密に協議を重ねてSAP Fioriの開発を行った。その結果、早期導入ユーザーからは、従業員の生産性や満足度の向上、作業時間の短縮、ビジネスプロセスの効果的な導入など、ビジネス関連の甚大なメリットが報告されているという。同製品はユーザー単位の価格体系で提供される。

iPadにおける受注追跡アプリの画面

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