DWH用データベース最新版「Sybase IQ 16」を発表 SAPジャパン

Sybase IQの最新版では、HANAとの連携によってペタバイトクラスの大規模データ分析が可能になった。

» 2013年06月12日 17時36分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは6月12日、データウェアハウス(DWH)向けのデータベース(DB)新製品「SAP Sybase IQ 16」を発表した。インメモリコンピューティング「SAP HANA」の技術を活用しペタバイトクラスの大規模データ分析が可能になった。

 最新版では、新たなデータ圧縮技術のN-Bit FPインデックスによって、ストレージ容量やメモリ使用量を削減できるほか、I/O減少によるパフォーマンスを向上。また、すべてのロードをパラレル処理することでパフォーマンスを高め、1時間当たり34.3テラバイトのデータローディングが可能になった。

 Multiplex環境でのクエリ処理でさらなる効率化も実現。メモリ上のキャッシュリソースを有効活用するデータアフィニティデータは、組み込まれているハッシュアルゴリズムにより自動的にパーティション化され、サブセットに分割されるため、ハードウェアリソースの使用率とローカル処理を減少する。Multiplex環境でクエリ分散が可能な場合は、各ノードのキャッシュの状態が新たに考慮されて振り分けられ、クラスタ間でのキャッシュリソースを有効活用する。これにより、従来以上に高速な分析が可能になった。

 そのほか、ロールベースのアクセス制御によって権限付与操作を個別に設定する新機能なども追加した。

 提供開始は2013年10〜12月を予定する。

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