「デバイス&サービス分野では挑戦者」 マイクロソフト・樋口社長

日本マイクロソフトは事業戦略説明会を開催。今年度はタブレットPCやクラウドサービスのさらなる拡大を図っていく。

» 2013年07月02日 15時25分 公開
[伏見学,ITmedia]

 日本マイクロソフトは7月2日、記者およびアナリスト向けに2014年度の経営方針説明会を開催した。同社の樋口泰行社長はタブレットPC「Microsoft Surface」やクラウドサービス「Microsoft Windows Azure」を軸に「デバイス&サービスカンパニーへ変革していく」と意気込んだ。

日本マイクロソフトの樋口泰行社長 日本マイクロソフトの樋口泰行社長

 昨年度は、OS「Windows 8」やSurface、Azureのインフラストラクチャサービス、サーバ向けOS「Windows Server 2012」、データベース製品「Microsoft SQL Server 2012」など、コンシューマー分野からエンタープライズ分野までさまざまな製品をリリースした日本マイクロソフト。とりわけクラウドサービスに関しては、日本にデータセンターを2カ所開設することを発表するなど、さらに注力する姿勢を見せている。

 「従来のソフトウェアのライセンス販売にとどまらず、デバイスやサービス、そしてソリューションに領域が広がってきている。企業システムに対してトータルに価値を提供できるのがマイクロソフトの強みだ」(樋口氏)

 ただし、デバイスやサービスについてはあくまでも“挑戦者”。「これまでとは戦い方が異なる。チャレンジャーとして取り組んでいく」と樋口氏は話す。

 具体的な施策として、デバイスビジネスを強化すべく、7月1日から営業およびマーケティング部門の社員1500人が責任を持って売り上げに貢献していくほか、全社員にSurface RTを配布することで各自にユーザー目線を持たせるようにした。また、第1四半期(2013年7月〜9月)中には30人の専任部隊を組織し、法人向けサービスを開始することも明かした。

 クラウドに関しては、7月1日付けでクラウド事業推進室を設立。日本独自の取り組みとして、山賀裕二執行役常務をトップに5人の体制を組んだ。

 「デバイス競争に打ち勝つべく、真のクラウドサービスプロバイダーへ生まれ変わる」(樋口氏)

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