テラデータ、インメモリ分析に特化したSAS専用のアプライアンスサーバを発売

日本テラデータは、Teradataデータウェアハウスと連携するSAS High-Performance Analytics専用アプライアンスサーバを発売した。

» 2013年07月11日 16時20分 公開
[ITmedia]

 日本テラデータは7月11日、Teradataデータウェアハウスと連携して利用するSAS High-Performance Analytics専用のアプライアンスサーバ「Teradata Appliance for SAS High-Performance Analytics, Model 720(Teradata Model 720)」を発売した。

 Teradata Model 720は、SAS Institute Japanが販売するインメモリ機能を採用した予測モデル開発用ソフトウェア「SAS High-Performance Analytics Server」と、データ探索・視覚化ソフトウェア「SAS Visual Analytics」を搭載するアプアライアンス型サーバ。TeradataデータウェアハウスとSASのインメモリ分析機能の連携により、ビジネスにおける迅速な意思決定に応えるための分析ライフサイクルの高速化と高度な分析環境を実現するという。

 新製品はSASの分析システムを運用する上で課題だったほかのシステムからの分析対象データの取得や、ほかのシステムと重複する分析プロセスの実行といった非効率な作業を排除する。SASのインメモリ分析機能が直接Teradata上に一元的に保管されるデータにアクセスすることで、大幅な作業効率の向上と迅速な予測モデルの作成、実行、評価が行えるようになる。

 ハードウェア面ではクラスタ化されたサーバに、最新のインテル Xeon E5プロセッサを採用。ネットワークインフラにはエンタープライズクラスの「Mellanox InfiniBand」を採用。従来のODBC接続に比べて50〜250倍の速度でアクセス可能な接続ソフトウェアの「Teradata BYNET」の最新版を利用して、Teradataデータウェアハウス上の分析対象データを取得する。

 また、システム導入後に新たに生じる分析のニーズに応じて分析能力を拡張していけるほか、集中型監視システム「Teradata Viewpoint」に対応して、Teradata UDA上で接続されるほかのTeradataプラットフォームを含めた全社データ分析システムの一つとして管理が行える。

分析処理の違い(日本テラデータより)

 最小構成での販売価格は2390万円(税別)から。同社ではデータの一元化を指向し、顧客行動データに基づいた購買予測、貸し倒れ損失削減のためのリスク予測など、より多くのデータを利用し高速に予測モデルの開発やデータ探索を行う企業を中心に導入を見込む。SASと共同で拡販に取り組む。

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