菱化システム、グループ429社が利用のクラウド基盤をvCloud Suiteで構築導入事例

菱化システムは、三菱ケミカルホールディングスのグループ企業429社が利用するクラウドサービス基盤に「VMware vCloud Suite」を導入した。

» 2013年09月25日 16時17分 公開
[ITmedia]

 菱化システムは、三菱ケミカルホールディングスのグループ企業429社が利用するクラウドサービス基盤に「VMware vCloud Suite」を導入した。製品を提供するヴイエムウェアが9月25日、発表した。

 菱化システムは三菱ケミカルホールディングスのIT基盤の構築・運用の中核を担うシステムインテグレータ。同社は三菱ケミカルホールディングスのIT基盤構築にあたり、VMwareの掲げ「Software-Defined Data Center(以下、SDDC)」のコンセプトや技術を評価して、VMware vCloud Suiteを採用したという。

 VMware vCloud Suiteの導入で菱化システムは、(1)手動で実施していた運用管理作業の約70%を自動化、(2)仮想マシンのプロビジョニングに要する時間を従来比で約50分の1に短縮、(3)世界3拠点のデータセンター間におけるサービスの標準化を実現――の3つのメリットを見込んでいる。

 VMware vCloud Suiteを利用したクラウドサービス基盤は今秋から段階的に導入し、2013年度内の稼働開始を予定。「VMware vSphere」をはじめ、「VMware vCloud Director」「VMware vCloud Automation Center」「VMware vCenter Operations Manager」「VMware vCenter Site Recovery Manager」など、仮想化から運用管理、災害対策までを自動化するVMwareのソリューションで構成されている。

 基盤構築の第一フェーズではクラウドポータル(セルフサービスポータル)を導入し、仮想マシンの展開に関連する作業を全て自動化、運用負荷の軽減によるコスト削減と、俊敏性のあるITの実装を同時に実現する。また、ユーザーに公開される仮想マシンはテンプレート化され、IT統制の実現にも貢献するという。

 2014年春以降に予定する第二フェーズでは北米/欧州/日本からのクラウドサービスをグローバル展開したり、ネットワーク仮想化を実装したりする予定としている。

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