日本IBM、マネージドクラウドとSAPアプリ向けクラウドを機能強化

日本IBMは、「IBM SmarterCloud Enterprise+」とSAPアプリケーション向けのクラウドサービス「IBM SmarterCloud for SAP Applications」の最新版を発表した。

» 2013年11月12日 17時15分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは11月12日、マネージドクラウドサービスの「IBM SmarterCloud Enterprise+(SCE+)」の最新版を発表し、ミドルウェア管理やデータベース管理のオプション機能を追加した。併せて、SAPアプリケーションの業務システムをPaaSで提供するクラウドサービスの「IBM SmarterCloud for SAP Applications(SC4SAP)」の最新版も発表した。

 SCE+の最新版(R1.3)は、オプションサービスとしてミドルウェア管理やデータベース管理を選択できるようになった。インストールやPTFパッチ適用、チューニングなどのサービスが提供され、運用管理のためのの負担を軽減したいというユーザーの要望に対応した。さらに、企業の環境とSCE+の両方のActive Directoryを統合することができ、既に利用しているユーザー認証の仕組みを、新たに構築するSCE+の環境でも活用することで運用を容易にするという。

 SCE+ R1.3での機能強化ポイントは、(1)大規模ユーザーの要望に答える大容量インスタンスタイプの追加、(2)セルフサービスポータルのユーザーインタフェースの向上、(3)最大12までのVLAN機能の拡張、(4)自社独自の運用管理が必要な企業向けのインスタンスタイプの追加――など。最新版サービスは19日から年内にかけて世界10カ所のデータセンターで順次開始される。

 一方、SC4SAPの最新版(R1.3)ではAIXを利用する場合に、SAPアプリケーションを含む可用性のSLAを最大99.9%で提供する。また、最大時のデータベースサイズが18テラバイトまで拡張され、企業での利活用を支援するという。

 SC4SAP R1.3の機能強化ポイントは、(1)Windows/Linuxインスタンスの最大サイズを20000 SAPSに増大、(2)Windows/Linuxインスタンスに最小の「XXSサイズ:1100 SAPS」を追加、(3)SAPシステムのデータベースでのSybase Adaptive Server Enterpriseのサポート、(4)日本語セルフサービスポータルの提供――など。SC4SAP R1.3は2014年1月21日にサービスが開始される予定としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ