東北大学と大阪大学、国立環境研究所では「SX-ACE」による新システムを10月から順次稼働させていく。
NECは5月29日、ベクトル型プロセッサを採用するスーパーコンピュータシステムの最新モデル「SX-ACE」が東北大学サイバーサイエンスセンターと大阪大学サイバーメディアセンター、国立環境研究所に採用されたと発表した。今年10月から2015年6月にかけて各機関で順次稼働していく予定だ。
SX-ACEは2013年11月に発表され、4コアのマルチコア型ベクトルCPUを搭載する。コアあたりの処理能力は64Gフロップス、メモリ帯域は64Gバイト/秒と発表当時で世界最高性能を達成する一方、消費電力と設置面積の大幅な削減を実現したモデルとなっている。
東北大学サイバーサイエンスセンターのシステムは10月の稼働を予定。システム規模は40ラック/2560ノードで、理論最大演算性能は現行システムの25倍以上となる706テラフロップスを計画する。大阪大学サイバーメディアセンターでは12月の稼働を予定し、システム規模は1536ノード、最大理論性能423テラフロップスを計画する。スカラ型プロセッサを採用するシステムとの運用連携を図り、幅広い分野に利用していくという。
国立環境研究所での稼働は2015年6月になる予定。2013年に導入した8ノードのSX-9によるシステムの後継として、384ノードのSX-ACEへグレードアップする。
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