常陽銀行、なりすましメール対策で金融機関初の「安心マーク」を表示

JIPDECやISP各社などと連携して、利用者に配信するメールが正規のものであることを証明するマークを表示する。

» 2014年08月11日 16時14分 公開
[ITmedia]

 常陽銀行(本店:水戸市)は8月11日、金融機関では初めて「安心マーク」表示したメールマガジンを15日から配信すると発表した。なりすましやフィッシング詐欺などの脅威からメール利用者を保護するのが目的となる。

 「安心マーク」は、送信ドメイン認証(DKIM)やサイバー法人台帳「ROBINS」に登録された企業情報を組み合わせて、Webメール上で送信者が正規のものであることを受信者に通知する。今回の提供ではと日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)とインフォマニア、シナジーマーケティング、トライコーン、ニフティ、パイプドビッツ、ヤフーが協力して提供する。

「安心マーク」を表示する仕組み

 常陽銀行では2011年9月16日からS/MIME(電子署名)によるメルマガ配信を実施しているが、最近ではWebメール利用者が増え、金融機関になりすました詐欺犯罪も増加していることから、「安心マーク」を新たに導入するという。JIPDECは、受信箱一覧の「安心マーク」でメールを開封することなく判定でき、安全性を大きく向上できると説明している。

 「安心マーク」が表示されるのはニフティとヤフーのWebメール。個人向けインターネットバンキング「アクセスジェイ」のメール情報サービスなど各種メールマガジンが対象となっている。

ニフティでの表示イメージ
ヤフーでの表示イメージ

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