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» 2014年12月08日 18時06分 UPDATE

ももクロコンサートに「本人確認システム」 チケット転売対策、高精度な顔認証技術で

人気イベントの運営を、正当に、スムーズに行うための高精度な顔認証システムが稼働する。NECの高精度な顔認証技術を使い、会場での本人確認時間を最大30%短縮する。

[岩城俊介,ITmedia]

 ダフ屋行為をどうにか対策したい。人気アーティストのコンサートをはじめ、集客効果のあるイベントを実施する運営側が頭を悩ませている。「本当に行きたい人が正価で買う権利」をダフ屋が奪っているためだ。「転売チケットを無効にする」と対応する運営、主催者も目立っている。

 アーティストのファンクラブ運営管理業務やチケッティング業務などを行うテイパーズが、高精度顔認証技術を利用した本人確認システムを導入した。

photo テイパーズのWebサイト

 同システムは、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術に関するベンチマークテストにおいて3回連続で第1位評価を得たNECの顔認証エンジン「NeoFace」とカメラ搭載タブレットなどで構成する。

 テイパーズは自社のチケット発券システムと組み合わせて利用し、コンサートのチケット転売防止と来場者の円滑な入場に役立てる。2014年12月下旬に行われる「ももいろクローバーZ」のコンサート(ももいろクリスマス2014 さいたまスーパーアリーナ大会〜Shining Snow Story〜)を皮切りに、今後、さまざまなイベントで本システムを活用していくという。

photo 顔検出/顔照合エンジン「NeoFace」の利用シーン例(出典:NEC)

経緯と課題:目視で確認、スムーズな入場管理や手間に課題

 ダフ屋行為対策のため、これまでは来場者の本人確認にチケット券面に記載された購入者の氏名と来場者の顔写真付き身分証明書、来場者の顔を目視で確認していた。

 ただ、数万人規模が訪れる会場で実施する運営の大きな手間や混雑・混乱のリスクがあったほか、身分証明書の貸し借りや偽造などにより、転売チケットでも入場されてしまう危険性があった。

対策と方法:会場で、登録済み購入者の顔画像を照合

photo 会場でのシステム利用イメージ(出典:NECプレスリリース)

 「NeoFace」による顔認証システムは、

  • チケット購入時にWeb上の会員ページなどで顔画像を登録
  • 会場で、購入者の顔画像とカメラ搭載のタブレット端末で撮影した来場者の顔画像を照合

 をすることで本人確認を行う。高い顔認識技術により、チケットの転売防止を実現すること、なにより来場者の正当性を確認できることがポイントだ。

 カメラ搭載のタブレット端末へチケット購入者の顔画像から特徴量を抽出したデータベースを事前に組み込み、端末の台数をイベント規模に応じて用意する。数百人規模から10万人規模のイベントまで対応できる。


効果と成果:確認時間を最大30%短縮

 従来の目視での本人確認方法と比べ、確認時間を最大30%短縮する効果があるという。大規模イベントにおいても来場者の円滑な入場を実現できる。また、来場者も顔写真付き身分証明書を持参する必要がなくなり、負担を軽減できるようにもなる。


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