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» 2015年10月26日 08時00分 UPDATE

小林伸睦の「成功に導く“ワークスタイル変革”現場論」:第6回 ワークスタイル変革で活用される「ITシステムと仕組み」 (1/2)

今、企業や組織に「ワークスタイル変革」が求められています。では、それを実際にどのように進めていけばよいのでしょう。今回はワークスタイル変革を推進するために必要な「システムと仕組み」を考えていきます。

[小林伸睦(シトリックス・システムズ・ジャパン),ITmedia]

 これまで、企業や組織がとるワークスタイル変革の実践には、「4つのポイント」が重要と説明してきました。

 前々回の「労務管理と評価制度」、前回の「情報管理ポリシーとオペレーション・カルチャー」に続いて、今回は「システムと仕組み」を考えていきます。

photo ワークスタイル変革の推進に必要な「4つの重要な要素」

ワークスタイル変革で活用されるITの仕組み

 ワークスタイル変革における目的や狙う効果は様々です。従って、それぞれに活用されるITシステムやハードウェア面での仕組みもいろいろあります。ワークスタイル変革に活用される代表的な仕組みの特徴と、その導入目的の関係をみていきましょう。

 組織や企業が、時間や場所にとらわれない働き方を実現するため、まず、社内の業務環境そのものを社外でも利用できるようにする仕組みを考えます。

 これらは、柔軟な働き方推進 (在宅勤務、女性の活躍推進)、優秀な人材確保、ダイバーシティ促進(多様な人材の受け入れ)を考えている企業や組織に導入され働く環境の柔軟性を実現します。また移動を伴う業務効率化(時間の節約や有効活用)、現場でのリアルタイムな意思決定、現場情報の迅速な共有(現場と経営の距離短縮)などが可能になります。適用されるシーンは、在宅勤務から渉外営業、設備点検、工場作業、医師診療などのオフィス以外での業務が大半を占めるものや、国内海外出張など、様々なモバイルワークのケースに適用できるでしょう。

 代表的な仕組みの例を以下に4つ挙げます。

photo 組織や企業が、時間や場所にとらわれずに仕事ができる「業務環境そのもの」を提供する目的とは?
写真:(c)2015 Citrix Systems,Inc. All right reserved.

(1)PCからVPNを用いてリモートアクセス

 PCを持ち出して、リモートでVPN経由で社内のリソースにアクセスするという、最もシンプルな例です。あなたの会社でも、従来からこの仕組みを活用しているケースは多いと思いますが、これも歴とした時間と場所を解放するためのものです。従来のPCをそのまま社外で活用することができるため社内とまったく同じ環境で業務することが可能です。端末運用も大きく変える必要はありませんが、外部への情報の持出しが容易になるためセキュリティ対策をしっかりする必要があります。

(2)モバイルデバイス/モバイルアプリケーションの活用

 昨今、ワークスタイル変革というとこれが思い浮かぶかもしれません。モバイルアプリケーションの開発が必要になりますが、一部のアプリケーションのみモバイルデバイスで活用したい場合や、デバイスに標準で備わっている機能(カメラやGPSなど)を業務で活用したいケースに適しています。アプリケーション、データを保護する仕組みも併せて運用する形になります。

(3)SaaS・クラウドサービスの活用

 これは、ネットワークを経由してサービスプロバイダからアプリケーションやストレージなどをサービスとして購入(契約)して利用する形態です。自社でサービスのインフラを準備する必要がなく、利用の開始や終了が比較的手軽にできる特徴をもっています。

(4)仮想化デスクトップ・アプリケーションの活用

 これまで運用していた(主にPCで使う)Windowsアプリケーションを、迅速にモバイルデバイス上を含めた様々なデバイスプラットフォームで活用したい場合は、この仮想化(アプリケーションがデータセンターで動作し、画面情報だけデバイスへ配信するしくみ)が適しています。デバイス側にデータを保持しない仕組みであることから、セキュリティ強化を目的で利用される場合もあります。

photo 例えばスマートフォンを業務で活用したいという需要に、組織や企業はどう応えるべきでしょう
写真:(c)2015 Citrix Systems,Inc. All right reserved.
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