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» 2016年10月03日 13時30分 UPDATE

Weekly Memo:IoTビジネスのアイデアが浮かばない そんな企業への処方箋 (1/2)

IoTを活用したデジタルビジネスを行う上で重要なポイントは何か。NECがIoTプラットフォームの発表に際して自らの考え方を説明した。デジタルビジネスに関わるどの企業にも当てはまる内容といえそうだ。

[松岡功,ITmedia]

現在はデジタルエコノミーへのビジネスモデル変革の黎明期

 NECが先頃、あらゆる産業を対象にしたIoT(Internet of Things)プラットフォーム「NEC the WISE IoT Platform」を発表した。この基本構想については2015年7月に公表していたが、根幹となる人工知能(AI)技術をはじめ、産業別の製品・サービス群を体系的に整備した上で、IoTプラットフォームとして確立した。

Photo 会見で説明に立つNECの望月康則 執行役員兼IoT戦略室長

 その内容については関連記事をご覧いただくとして、発表会見では、同社の望月康則 執行役員兼IoT戦略室長が今回発表したIoTプラットフォームの確立に至る考え方を説明した。非常に興味深い内容だったので、ここで取り上げておきたい。

 望月氏はまず「時代認識」について、企業・社会における事業環境に「インターネット」が登場し、モノとサイバーが融合する「IoT」時代を迎え、そしてIoT・人と知性が融合する「デジタル産業革命」へと進む3つのステップを提起し、現在はIoT時代の初期段階にあると説明。さらに、IoTからデジタル産業革命へと進展していく中で形成されていくデジタルエコノミーに向けては、「そのビジネスモデル変革の黎明期にある」との見方を示した(図1)。

Photo 図1 NECのIoTをめぐる「時代認識」

 また、3つのステップをITシステムの観点から見ると図2のようになるという。望月氏が特に注意すべき点として説明したのは下段の2つ。まず下から2段目の「システムの作り方」が、これまでの「ウォータフォール」形式から現在は「モジュラー/インテグラル」形式に変わりつつあり、今後はさらに「アジャイル/フレキシブル」な作り方に変わっていくとしている。

Photo 図2 ITシステムの観点から見た時代の移り変わり

 また、最下段の「ICT処理形態」も、これまでの「クライアントサーバ/Web」から現在は「クラウドコンピューティング」に変わりつつあり、今後はさらに「IoTアーキテクチャ5層モデル」へと進化していくとしている。ちなみにIoTアーキテクチャ5層モデルというのは、NECが今回発表したIoTプラットフォームに適用している仕組みである。

 望月氏は、このICT処理形態とシステムの作り方の移り変わりが同期していることから、「システム形態の在り方が大きく変わっていくことを私たちはしっかりと認識し、対応していかなければならない」と説明した。

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