デロイト トーマツ、スマホで運転特性を診断するテレマティクスサービス「D-rive GO」を開始

デロイト トーマツ リスクサービス(DTRS)、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)、日立製作所が、運転データを解析し、運転特性を診断するテレマティクスサービスを開始。安全運転管理や保険料算出などへの活用を見込む。

» 2017年07月06日 10時15分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 デロイト トーマツ リスクサービス(DTRS)、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)、日立製作所は、スマートフォンを活用して自動車の運転特性を診断するテレマティクスサービス「D-rive GO(ディーライブゴー)」を共同開発し、7月5日より提供を開始した。

 D-rive GOは、日立がIoTプラットフォーム「Lumada」を活用して構築したテレマティクス基盤に、デロイトグループが米国で展開している運転評価アルゴリズムをDTRSが日本向けにカスタマイズしたものを搭載。スマートフォンを通じて収集した自動車の走行データからドライバーの運転特性を診断、評価する。運転対象となる自動車にはビーコンの設置が必要。

Photo テレマティクスサービス「D-rive GO」のユーザー画面イメージ。ユーザーの運転特性を評価するとともに、さまざまな機能で安全運転をサポートする

 D-rive GOは、スマートフォンのGPSや加速度センサーなどで収集した運転データをクラウド環境で解析。ハンドル操作、ブレーキ操作、スピード操作、加速度の項目で運転の特徴を診断し、総合スコアにより評価する。また、過去の走行記録から走行地域の危険度も判定。走行軌跡を地図上に表示するとともに、急ハンドルや急ブレーキ、急加速などを行った箇所も地図上に表示する。

 アプリを利用する全ユーザーの運転情報を解析し、アプリにフィードバック表示する機能も装備しており、急ブレーキの多い箇所など、危険度の高い箇所を示し、ドライバーの安全運転意識を高めることができる。

 3社は、まず国内の保険会社を対象に、走行距離や運転特性に応じて保険料を算出するテレマティクス保険向けサービスとしてD-rive GOを提供していく。さらに、運送業界におけるエコドライブや安全運転の管理、地方自治体による運転動向を考慮した道路設計などへの活用を視野に、テレマティクスの利用が見込まれるサービスの拡充とグローバル展開を図り、3年以内に100万人のD-rive GOアプリ利用者の獲得を目指すとしている。

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