インタビュー
» 2017年12月27日 08時00分 公開

「俺たちの情シス Special」レポート(前編):Cygamesとガイアックスが明かす、「リアル」な働き方改革の現場 (1/5)

「働き方改革」という言葉が一般的に言葉になりつつあるが、本質的な解決に至っている企業はほんのわずか。どうすれば人が働きやすくなるのか――編集部が開催したカンファレンスで、Cygamesとガイアックスの両社に、その取り組みを語ってもらいました。

[大内孝子,ITmedia]

 業務量も業務内容も変わらないのに、単に「残業するな」と言われたり、一見残業時間が減ったように見えても、実は自宅に仕事を持ち帰っているだけだったり。「働き方改革」という言葉が、一般的なものになりつつある今でも、生産性向上や長時間労働の抑止に対して、本質的な解決に至っている企業は少ないのが現状です。

 一体何が問題で、どう解決すれば人が働きやすくなるのか――。12月4日、ITmedia エンタープライズとITmedia ビジネスオンラインは、東京・品川で「ビジネスを加速する『ITと働き方改革』カンファレンス」を開催。その中で、「働き方改革」という名の“無茶振り”をされる情シスの立場から、中堅中小企業のリアルな状況を語るパネルディスカッションが行われました。

 今回、自社の取り組みを話してくれたのは、編集部主催の情シス交流会「俺たちの情シス」の常連であるCygamesの星野健一さんと、ガイアックスの岡本和也さん。モデレーターは編集部の池田が務めました。

 イベントの参加者から事前に働き方改革に対する意見を募集したところ100件以上も集まり、その内容からは各社苦労している様子がうかがえます。「経営陣の本気が感じられない」「誰も動かない」といった話から、「何のためにやっているのか分からない」「ゴールを設定して進めたいが、そのゴールがよく分からない」など。プロジェクトの“スタート”と“ゴール”に悩む方は多いもの。Cygamesとガイアックスでは、どのようにプロジェクトを進めているのでしょうか?

photo 左からモデレーターのITmedia 池田憲弘、Cygames 星野健一さん、ガイアックス 岡本和也さん

池田: 編集部として、働き方改革の取材を進めていく中で分かったのは、「働き方改革」それ自体を目標にしてしまってはダメで、あくまで、会社の課題を解決するため方法の1つという捉え方をすると、プロジェクトの効果が出るということです。

 働き方改革を進めるには、大きく3つの要素があると思います。目標を決める「ビジョン」の部分、制度を整える「ルール」の部分、それをITなどで支える「ツール」の部分。これらを同時に進める必要があると感じています。難しいのは、この3つをやる人が違うことです。異なる分野のプレイヤーが協力して進めていかないといけないと、働き方改革はうまく進みません。

 まず、ビジョンの部分からお聞きしたいのですが、働き方改革を始める理由やきっかけは何だったのでしょうか?

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