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» 2004年06月09日 14時14分 UPDATE

今度は“W録”、東芝がダブルチューナー搭載の新RDシリーズを発表

東芝は、HDD&DVDレコーダー「RDシリーズ」の新製品2機種を発表した。どちらも2つの地上アナログチューナーとMPEGエンコーダーを搭載し、2チャンネルの同時録画が可能。さらに、上位モデルの「RD-XS53」には、スカパー!連動機能も装備している。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝は6月9日、HDD&DVDレコーダー「RDシリーズ」の新製品2機種を発表した。いずれの2つの地上アナログチューナーとMPEGエンコーダーを搭載し、2チャンネルの番組を同時に録画できる「W録(ダブロク) RD-Style」(同社)だ。さらに、上位モデルの「RD-XS53」にはCSデータ端子を装備し、スカパー!チューナーの制御も可能にした。

photo スカパー!ユーザーをはじめとする「ヘビーエアチェック層」をターゲットにした「RD-XS53」。DVDマルチドライブは、ケース付きのDVD-RAMメディアもサポート
製品名 HDD容量 DVDドライブ スカパー!連携 店頭予想価格
RD-XS43 250Gバイト DVDマルチ 12万円前後
RD-XS53 320Gバイト DVDマルチ 15万円前後
価格はオープンプライス

 発売はどちらも8月1日。5月に発表した「RD-XS33」(7月1日発売予定)、そして最上位モデルの「RD-X4」を合わせた4機種が今夏のラインアップとなる。中でもエントリーモデルのRD-XS33を除く3機種がネットワークに対応しており、東芝オリジナルのEPG「DEPG」を搭載。地上波/BS/CSなど放送波をシームレスに扱い、録画予約を一括して管理できるのが特徴だ。RD-XS53のスカパー!連動機能を含め、今回の新製品は多チャンネル放送へのフォーカスを一層鮮明にしたラインアップといえる。

photo ファミリー層がメインターゲットという「RD-XS43」。これで家庭内からチャンネル争いがなくなる?

 RD-XS43/53のソフトウェアは、機能拡張キットを適用したRD-X4(RD-X4EX)をベースに“W録”へ対応させたもの。したがって、DEPGや「ネット de ナビ」機能はもちろん、フォルダ機能などにも対応している。コピーワンス番組のDVD-RAM/-RW(VRモード)記録をサポートした。

 さらに、RD-XS33に搭載された初心者向けのユーザーインタフェース「簡単ナビ」や平均1MbpsのVBR記録を行う「MN1.0」モードも追加した。MN1.0モードにより、内蔵HDDの最大録画時間は、RD-XS43が約445時間、XS53は約570時間に及ぶという(いずれもMN1.0 Mbps、音声M1モード時)。

さまざまな組み合わせのW録

 W録は、新しい1チップレコーダーエンジンと追加MPEGエンコーダーという、2つのエンコーダーによって可能になった。同様の機能を持つ製品にはソニー「コクーン チャンネルサーバー」があるが、DVDドライブとのハイブリッド型という点が大きく異なる。W録の場合は、同時に放送される番組の片方をHDDに録画し、もう片方はHDDもしくはDVDを録画先として選択可能だ。

 内蔵チューナーは、地上アナログ×2とBSアナログ×1。外部入力(1〜3)に接続した外部チューナーと合わせ、さまざまな組み合わせで同時録画を行えるという(下図参照)。

photo クリックで拡大

 もう一つの大きな特徴は「同一の番組でも2種類の画質と音質で録画できる」(同社)ということ。たとえば、歌番組で演奏シーンは高画質&高音質で残したいが、長いトークシーンは低い画質でメディア容量を節約したいといったとき。あらかじめ2つの画質と音質で録画しておけば、後で簡単に編集できるというわけだ。

 2つの録画予約は、「星」マークと「月」マークで区別する。本体前面には星と月の形をしたLEDを配置し、どちらが動作しているのかを一目で判別できる仕組みにした。またDEPGの画面でも、当該番組の欄にマークを表示することで、簡単に録画先を選べるようになった。

photo 本体前面のLED表示
photo DEPG画面。同じ時間に録画予約が重なっていても、星マーク(W録R1)と月マーク(W録R2)であるため、同時に録画できる(GUI画面は開発中のため、変更されることがあります)

スカパー!連動

 上位モデルのRD-XS53には、背面にCSデータ端子が搭載されている。これを同梱のケーブルでスカパー!チューナーと接続すれば、チューナーの外部制御が可能になり、「RD側で録画予約を行うだけで済む」(同社)。また、スカパー!チャンネルの切りかえもRD側で行えるようにする予定だ。

 「スカパー!チューナーの中には、制御コードに対応していない製品もある。すべてのチューナーに対応することは無理だが、最近の機種には概ね対応できるようにしたい」。

photo RD-XS53の背面に設けられたCSデータ端子。ケーブルも同梱される

 一方のDEPGには、約185チャンネルのスカパー!チャンネルのうち、最大50チャンネルを登録可能(地上波、BSアナログも含めた数)。一部の機能に制限は生じるものの、インターネットを介して取り込んだスカパー!番組表を使い、地上波やBSアナログを含めた番組の一括検索が行える。

ネット de ダビング

 ネットワーク対応という特徴を活かす新しい機能が「ネット de ダビング」だ。こちらは、複数のRDシリーズを所有する人に向けたもの。イーサネットを介して、録画番組を別のRDシリーズに無劣化で“ダビング”できる。

 残念ながらコピーワンス番組はダビング対象にならないが、複数のタイトルやチャプターを選択しての一括ダビングや、ダビング終了後に両方の電源をオフにする設定も可能だ。「たとえば、一方の録画機に録画が集中していて、HDDを整理したくなったとき、寝る前に一括ダビングを設定しておけばいい」。

photo 「一括・高速ライブラリダビング」画面で「ダビング先切替」を開いたところ。ダビング先の中から「ネットワーク」を選択すると、同じネットワーク内にある他のRDシリーズがリストアップされる

 ただし、ネット de ダビングに対応した機種は、今のところRD-XS43/53のみ。「今後、対応機器は増えるイメージだが、過去に出荷されたRDシリーズの対応は難しいと思う」(同社デジタルAV事業部DAV商品企画部の片岡秀夫参事)。

 このほか、「ネットリモコン」で番組の頭出しなどが行える「サーチ対応タイムバー」、番組の放送時刻が変更されたときに登録したアドレスに“お知らせメール”を送信する「放送時刻変更お知らせメール」(予約変更はユーザーが行う)などが新しく実装された。GUIの色やデザインも一新し、またリモコンもRD-XS33のものをベースにデザインされた新設計。Gコード予約のために液晶ディスプレイも搭載している。

photo リモコン。RD-XS33のものは白かったが、今回は黒(クリックで拡大)

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