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「PSP」の無線LAN設定が簡単に〜2タイトルに自動設定機能

» 2005年03月25日 17時40分 公開
[ITmedia]

 NECアクセステクニカは、無線ルータ「Aterm WARPSTAR」シリーズに搭載している自動設定技術「らくらく無線スタート」が「PSP」のゲームソフト2タイトルに採用されると発表した。また、バッファローも同社の「AOSS」に関して同様の発表を行っており、これら対応ルータのユーザーなら、無線LANのインフラストラクチャモード設定を簡単な手順で済ますことができる。

photo 「PSP」のメインメニューから「オンライン」ー「自動設定」を選択すると、「AOSS」と「らくらく無線スタート」が表示される

 対応するゲームタイトルは、レースゲームの「WIPEOUT PURE」(ソニー・コンピュータエンタテインメントヨーロッパ、4月7日発売)と競馬ゲームの「ダービータイム」(ソニー・コンピュータエンタテインメント、4月21日発売)の2つ。ともに無線LANのインフラストラクチャモードに対応しており、インターネットを介してゲームデータのダウンロードなどが可能になる。

 たとえば「WIPEOUT PURE」では、専用サイト「ワイプアウト ピュア オンラインサイト」に接続し、ソフトには収録されていない新しいサーキットやクラフト、BGMなどのデータを入手できる。ダウンロードしたデータは、メモリースティックDuoに保存可能だ。なお、ダウンロード可能なデータの内容は公式サイトで順次公開する予定だ。

タイトル メーカー 発売日 価格
WIPEOUT PURE ソニー・コンピュータエンタテインメントヨーロッパ 4月7日 5040円
ダービータイム ソニー・コンピュータエンタテインメント 4月21日 5040円

接続の手順

 「AOSS」は、バッファローが2003年に開発した無線LANのゼロコンフィグ技術だ(関連記事)。アクセスポイントの探索から接続、暗号化方式の選択、暗号キーの生成といった設定作業を一括して自動化するもので、「ユーザーは無線LANセキュリティに関する知識はもちろん、実際の暗号化キーを憶えておく必要もない」(同社)。

 AirStationの「AOSSボタン」を押すと、AirStationは一定の時間だけ「特殊な暗号化モード」に入り、一番近くにあるPSPなどのクライアントを検出する。クライアントを確認すると、ESSIDやWEPキーをやり取りして設定を行う仕組み。バッファローによると、現在同社が販売しているほとんどの無線ルータが対応しているという。

 一方のNECの「らくらく無線スタート」も、同様の機能を持っている。ゲームタイトルのネットワーク設定機能から「らくらく無線スタート」を選択し、アクセスポイント側のボタンを操作すると、あらかじめアクセスポイント側に登録されているSSIDおよび暗号化キーを送信。対応するアクセスポイントは、「Aterm WR7800H」と「Aterm WR6600H」の2機種だ(Aterm側のファームウェアバージョンアップが必要な場合もある)。

 設定手順は下記の通り(らくらく無線スタートの場合)。

photo 「らくらく無線スタート」を選択すると、待ち受け開始。アクセスポイント側で「SETボタン」を押しつづけ、親機の電源ランプが緑色の点滅に変わったら離す
photo PSPがAtermを検出すると、このような画面になる。親機の「POWER」ランプが「オレンジ点滅」していることを確認したら、もう一度「SETボタン」を押し、「オレンジ点灯「に変わるまで待つ
photo 転送された設定情報は「らくらく無線スタート自動設定」という名称の接続プロファイルに保存される。接続時にこのプロファイルを選択すると、自動的にゲームのPSP用サイトに接続する。接続プロファイルを保存しておけば、らくらく無線スタート非対応のゲームタイトルを使用する際にも利用できる

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