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ネット対応HDD音楽レコーダー「BiBio JukeBox」を使ってみたレビュー:ストレージ搭載オーディオ特集(3/3 ページ)

» 2005年05月31日 16時31分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 BiBioシリーズということでインターネットラジオ機能を搭載しているのも、「BiBio JukeBox」の大きな特徴といえる。受信局は固定ではなく、サン電子のWebサーバ内に用意されたメニューページから取得。また、このメニューページはHTML記述なので、ユーザーが独自にメニュー(インターネットラジオ局のリンク集)を作成することもできる。

 今回はストレージ搭載オーディオ特集という括りのため、インターネットラジオ機能に関しては詳しく触れないが、インターネットラジオを聴くだけでなく、録音も可能というのはちょっと面白い。連続録音は60分までで、ビットレート/サンプリング周波数はストリーミングデータのままとなる(録音後のコピー、移動、分割は不可)。

 このインターネットラジオ機能はかなり実用的だし、録音・再生とも最低限の機能は持っているので、メインのオーディオ機器にもできなくはないが、やはりCDプレーヤーは内蔵したほうが便利だったと思う。あるいは、USB接続でPC用CDドライブがつながる、とか。

 これは別にCDを聴きたいというのではなく、CDリッピングの手間を最小限にしたいからだ。CD内蔵なら、録音に実時間がかかることもなく、ダビング時のシンクロ操作の手間も省ける。また、CDDBを利用しての曲情報取得も可能になるだろう。もちろん、自分で使うならPC側でリッピングするので、CD内蔵は別に望まないが、この製品のターゲットには非PCユーザーも入っているはずで、そうした人にはCDは必要だと思われる。もともとSCMSをかける仕組みになっていることもあり、特に問題はないだろう。

 また、再生では、早送りや一時停止といった操作にはまったく困らないが、再生対象のブラウズに関しては、リモコンでの操作ではやはり限界がある。こちらはさっきと逆で、PCユーザーとしての要望となるが、PC側からの再生制御がほしい。

 この製品ではHOSTモードでのフォルダ公開のほか、httpアクセスにも対応している。つまり、「BiBio JukeBox」をWebブラウザから開いて、より細かな設定や、曲名の入力などが可能だ。「再生中曲情報表示」というページは用意されているので、ここを少し改良して、再生制御インタフェースをつけてもらえると、非常に便利だと思うのだが……。

photo Webブラウザで「BiBio JukeBox」のIPアドレスへアクセスすると、各種設定や情報表示が可能。本体のディスプレイよりは曲情報も多少見やすい
photo 本体側でもデータ名くらいなら編集可能だが、PCで接続すれば、MP3タグの編集も容易に行える
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