リモコンとメニュー画面も一新した。たとえばリモコンの中央にある「何みる?」ボタンを押すと、現在放送中の番組を一覧表示してくれる。各放送波や外部入力機器をタブ形式でまとめているため、観たい番組や入力ソースを容易に選択可能。また、“観たいジャンル”から番組を検索するといった機能も備える。
同社のネットワークカメラ「HOVICA」(IPC-H1W)との連携も新機能の1つだ。背面のLANポートにHOVICAを接続すると、テレビ画面にカメラ映像が表示できる。PCで利用した場合と同様、操作用のGUIも表示されるため、リモコンの方向キーでカメラをパン/ティルトしたり、「留守モード」の設定なども行える。さらに、HOVICAを「留守モード」にしておくと、カメラに搭載された人感センサーが反応したとき、テレビ画面上に警告を表示するという機能も付加した。
春モデルから搭載している「スポーツモード」は、新たに搭載したVIZONエンジンHDと「SRS WOW」によりブラッシュアップした。スポーツモードは、スポーツの種類ごとに番組の特徴などを分析し、最適な映像&音声表現を行うというものだ。
スポーツ番組を、「野球/サッカー/ゴルフ」「相撲/格闘技」「ウインタースポーツ」「マリンスポーツ」「マラソン/その他」の5つに分類し、それぞれの象徴的な色を強調するとともに、音響効果の特性もシチュエーションに合わせて変更する。たとえばマリンスポーツなら、画面上では海の色である青を引き立て、波の音に近い中音域を強調した音響効果になる。相撲/格闘技なら肌色(赤)という具合だ。
入出力端子は、D4入力×3系統を含む5系統。両機種とも入出力端子の数や構成は同じだが、PDP42V型は前面パネル内にB-CASカードスロットや外部入力端子があるのに対し、液晶37V型は側面に配置している。このほか、i.Link、デジカメ接続用のUSB 2.0なども備えた。そのほかの主な仕様は下記の通り。
型番 | PDP-42HD6 | LCD-37HD6 |
---|---|---|
概要 | 42V型プラズマテレビ | 37V型液晶テレビ |
解像度 | 1024×1024ピクセル | 1920×1080ピクセル |
視野角 | ー | 上下左右176度(JEITA準拠) |
チューナー | 地上/BS/CS110度デジタル、地上アナログ☆2☆ | |
入力端子 | ビデオ入力×5(D4×3、S2×2、コンポジット×3)☆2☆ | |
出力端子 | デジタル放送出力×1、モニター出力×1、光デジタル音声×1、ヘッドフォンなど☆2☆ | |
そのほか | SDカードスロット、B-CASカードスロット、i.Link×2、LAN、モジュラージャック、ビデオコントロール、DVDコントロール☆2☆ | |
年間消費電力(JEITA) | 340kWh/年 | 248kWh/年 |
外形寸法(本体のみ) | 107.6(幅)×82(高さ)×13.2(奥行き)センチ | 92.5(幅)×66.1(高さ)×12.9(奥行き)センチ |
重量(本体のみ) | 38.7キロ | 23.3キロ |
価格 | 59万3250円 | 55万6500円 |
発売日 | 10月21日☆2☆ | |
今回の発表により、同社の薄型テレビラインアップは液晶20型からPDPの42V型までの6機種7モデルとなった。2004年度の販売実績が約10万台(薄型テレビ)と振るわなかった同社だが、「ラインアップの揃った」2005年度は、倍の20万台を目指すという。
三洋電機AVカンパニー、テレビ統括ビジネスユニット国内テレビビジネスユニットの友田宏之リーダーは、「ブラウン管の時代には、家の広さなどが問題になり、30型というのは1つの“壁”だった。しかし薄型テレビになると、4割以上の人が30型以上を選択している」と薄型大画面テレビの需要に自信を見せる。
また川本マネージャーも、「2006年は冬季オリンピックやサッカーW杯など、大きなイベントが目白押しだ。VIZONエンジンHDやSRS WOWで“スポーツモード”を進化させたCAPUJOで、スポーツを楽しんでほしい」と話している。
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