コラム
» 2006年04月03日 16時00分 UPDATE

コラム:HD DVDの敵はBlu-rayだけじゃない?――格安“1テラ”レコーダーは買いか (1/4)

デジタル放送対応レコーダーがかなり手頃になってきた。中でも注目は“1Tバイト”内蔵の大容量機で、実売12万円台のものまで登場。ここまで下がると、実は次世代DVDよりもコスト安になるケースが出てくる。格安“1テラ”レコーダーの価値を考えてみた。

[浅井研二,ITmedia]

 今年の2月あたりから、デジタル放送チューナー搭載DVD/HDDレコーダーの価格が結構な勢いで下落している。160GバイトHDD搭載のエントリーモデルであれば、特に激安店を探さなくても5万円台で購入可能だ。

 しかし、最も目をひくのは日立製作所「DV-DH1000W」の価格動向ではなかろうか。1Tバイトの大容量HDD、ダブルデジタルチューナー搭載のハイスペックモデルながら、12万円台まで下がってきている(近々、新モデルでも出てくるのかもしれないが……)。

編集部注:4月4日、日立製作所はHDD/DVDレコーダ「Wooo」シリーズ新製品4機種を発表した。ラインアップにはDV-DH1000Wの後継となる1Tバイトモデル「DV-DH1000D」(実売21万円)が含まれる。発表会記事:日立、「いいとこ観」搭載のハイビジョンレコーダー「Wooo」

photo 実売価格が12万円台にまで下がってきた日立製作所「DV-DH1000W」。1Tバイト=12万円、つまり、1Gバイトあたり120円というのは、かなり割安感がある

 これは決して突出して安い店での例ではなく、アマゾンでも同程度だ(13万1661円で1万円還元:4月3日時点)。発売当初(2005年10月末)の店頭予想価格が23万円程度だったことを考えると、5カ月で半額近いレベルまで落ちたことになる。実は20万円を越えていた頃には、あまり魅力を感じることはなかったのだが、ここまで値が下がると話は別だ。

photo 大容量HDD内蔵というだけでなく、デジタル放送チューナーも2基搭載し、「デジデジ2コ録り」に対応している

 以前に2週間ほど、この「DV-DH1000W」を触ってみたことがあるが、デジタル放送のHDD録画のみを主体で利用する分には特に大きなトラブルもなく、また、ダブルチューナーはやはり便利と感じた(DVDへのムーブなどで若干おかしな動作が見られたが、試用機のみの現象かもしれない)。

 具体的な内容・機能は、同じシリーズの「DV-DH250W」のレビュー記事が、昨年9月に掲載されているのでそちらを参照してほしいが、ただ、HDD容量が1Tバイトに達すると、それだけで使い勝手が違ってくる。

 この“デジタルハイビジョンレコーダーWOOO”には、160Gバイト、250Gバイト、500Gバイト、そして、1Tバイトという4モデルが存在する。500Gバイトまでの機種では基本的に、MPEG-2 TSで録画しつつ、保存したい番組に関してはSD品質に落としてDVDへムーブという使い方となるだろう。そのため、この製品の最大の特徴ともいえる「TSXモード」(録画時に、TSモードとXPモードの両方を記録し、DVDへの高速ムーブを実現)が生きてくる。

 しかし、1Tバイトモデルを狙って購入するのは、気に入った番組をDVDへムーブするのではなく、「そのまま保存」という選択肢をとりたい人ではなかろうか。巨大なキャッシュと捉えた使い方も可能だろうが、この製品では自動録画機能がさほど強力とはいえないので、手当たり次第に録画させて観たいものだけ観るという使い方には向かない。やはり、1Tバイトの“大容量記録メディア”と考えるべきだろう。

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