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» 2007年04月12日 23時34分 UPDATE

三菱が考える“ユニバーサルデザイン”と“エコロジー”

三菱電機は4月12日、同社の家電製品を集めた「ユニ&エコ家電体験会」を開催。ユニバーサルデザインとエコロジーにフォーカスした製品の開発手法を語った。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 三菱電機は4月12日、同社の家電製品を集めた「ユニ&エコ家電体験会」を開催した。ユニ&エコは、ユニバーサルデザイン&エコロジーの意味。同社は、使いやすさと環境負荷の低減に着目した家電製品を「ユニ&エコ家電」と総称し、CMや店頭などで訴求している。

photophoto 三菱電機家電事業部の田代正登事業部長(左)とユニ&エコ家電のイメージキャラクター、ユニとエコ(右)

 三菱電機家電事業部の田代正登事業部長によると、同社のユニバーサルデザインは“動く”ことがポイントだという。たとえば、ドラムが角度を変えて洗濯物を取り出しやすくなる洗濯機「ムービングドラム」、5輪のキャスターで360度くるりと回転できる掃除機「ラクルリ」、“動くん棚”搭載の冷蔵庫といった具合に、何かが動いて使い勝手を向上させる。

photophoto 「ムービングドラム」(左)と「ラクルリ」(右)

 一方のテーマであるエコロジーは“見分ける”技術がカギになる。田代氏は、赤外線センサーで人のいる場所を検出する「霧ヶ峰ZWシリーズ」と明るさセンサー搭載の液晶テレビ「REAL」の2製品を挙げ、「人を見つけて気流を届ける、あるいは部屋の明るさによって画面の輝度を落とす――無駄を省くことがエコロジーに繋がる」とした。

photophoto REALの明るさセンサーは、部屋の明るさに合わせて画面の明るさをコントロール
photo デザイン研究所、ホームシステムデザイン部の中村泰久部長

 続いて登壇した三菱電機デザイン研究所、ホームシステムデザイン部の中村泰久部長は、ユニバーサルデザイン製品の検証方法について語った。たとえばムービングドラム開発時には、身長140〜180センチの男女および車椅子使用者による検証を実施。20度という傾斜角度を導き出したという。また扉が斜め上方に開くため、洗濯物を取り出す際に扉が邪魔にならないことも実証済みだ。「とくに車椅子では良好(な使い勝手)」。

 開発にあたっては、「UDチェッカー」と呼ばれる独自の評価システムを用い、製品の開発工程から客観的かつ定量的にチェックする。「UDチェッカーは、単に製品を評価するのではなく、企画やデザインなど開発の各フェーズにおいて評価を行い、その都度フィードバックを繰り返す。その意味では開発ツールといえる」(中村氏)。

 検証を繰り返すことで、製品はより幅広いユーザーにとって、使いやすいものとなるという。「われわれが目指すのは、一般品ではなく、福祉機器でもない。誰でも使える“共用品”だ」。

photophoto 「ユニ&エコ家電体験会」では、大山のぶ代さんのトークショーも行われた。「洗濯機のドラムが動くなんて、まるでドラえもんの世界」(大山さん)

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