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» 2008年06月26日 00時00分 UPDATE

特集 初めて買うデジタル一眼レフ(3):中級機を越える魅力を備えたエントリー機、キヤノン「EOS Kiss X2」「EOS Kiss F」 (1/2)

オリンパス編に続き、購入ガイドとして、エントリー機ながら1220万画素を誇るキヤノン「EOS Kiss X2」と、機能を絞ることで低価格を実現した「EOS Kiss F」を紹介する。

[永山昌克,ITmedia]

中級機を超える高画素「EOS Kiss X2」

 キヤノン「EOS Kiss X2」は、同社ローエンド機「EOS Kiss F」よりひとつ上に位置するモデル。ボディは曲面が連続的につながった、同社がカーバチャーデザインと呼ぶ形状で、外装はつるつるとした樹脂製。やや安っぽい印象を受けるが、かなり小型軽量の部類で、携帯性はまずまずだ。

photo キヤノン「EOS Kiss X2」。本体重量は約475グラム
photophoto レンズマウントはキヤノンEFマウントで、実撮影画角はレンズ表記の焦点距離の約1.6倍に相当(写真=左)、背面には大きな3型液晶モニター(写真=右)

 液晶は、デジタル一眼レフとしては最大級となる3型の大画面を採用する。ファインダーは視野率95%/倍率0.87倍のミラー式。この価格帯では比較的見やすいファインダーのひとつだ。ファインダーの下にはアイセンサーがあり、顔を近づけると液晶の情報表示が自動的に消える。

 ライブビューは背面の「SET」ボタンで作動する。ライブビュー時のピント合わせは、内部のミラーがぱたぱたと動く「位相差検出AF(クイックモード)」とミラー振動なしで作動する「コントラスト検出AF(ライブモード)」の2つを選べる。

photophoto レンズキットには標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」が付属する(写真=左)、底部にはオプションのバッテリーグリップも装着できる(写真=右)

 どちらの場合も、シャッターボタンの半押しではAFは作動せず、AFロックボタンを押す必要があるのが少々面倒に感じる。ただし、装着レンズを問わず、スピード重視のクイックモードと精度重視のライブモードの両方を使い分けられるのは便利だ。ライブビュー表示の視野角は比較的広く、グリッド表示やヒストグラム表示もできる。

 手ブレ補正は、レンズキットに付属の標準ズームや、ダブルズームキットに付属の望遠ズームなど手ブレ補正レンズによって対応する。ゴミ対策としては、内部の部品にゴミが出にくい素材を使い、ローパスフィルターに帯電防止処理を施した上で、超音波振動で振るい落とすという3段階の仕掛けとなる。

 画像に関する機能としては、ハイライト側の階調を豊かにする「高輝度側・階調優先」と、全体の明るさとコントラストを自動調整する「オートライティングオプティマイザ」を搭載する。後者では、人物の顔を自動検出し、顔が暗くならないように自動補正することが可能だ。

photophotophoto モードダイヤルでは12モードを選択でき、ISOボタンではオートのほか、ISO100〜1600を1段ステップで選べる(写真=左)、記録メディアはSD/SDHCメモリーカードに対応する(写真=中)、カスタム機能からライブビュー撮影中のAF方式を選択できる(写真=右)

 そのほか、秒間3.5コマの連写や、発色傾向を切り替えるピクチャースタイル、露出やホワイトバランスのブラケット機能、スポット測光など一通りの機能をとりそろえる。カスタムボタンやカスタムモードはないが、メニュー表示を変更するマイメニュー機能がある。自分にとって使用頻度が高い機能をトップメニューにまとめて表示できる。

 撮像素子は、APS-Cフィルムサイズの有効1220万画素CMOSセンサー。同社の中級機「EOS 40D」の1010万画素よりも画素数が多く、特に遠景のディテール描写ではより高精細な再現力を得られる。見かけは少々チープだが、画質はワンランク上の性能といえる。

photo EOS Kiss X2で撮影。絞り優先AEモード、絞りF11、シャッター速度1/250秒、感度ISO100、ホワイトバランスオート
photo EOS Kiss X2で撮影。マニュアル露出モード、絞りF6.3、シャッター速度1/250秒、感度ISO200、ホワイトバランスオート
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