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» 2010年03月09日 17時05分 UPDATE

3Dレディーモデル:XR1後継の“最高画質”、“BRAVIA”「HX900」シリーズ登場

「XR1」シリーズの後継となる“最高画質モデル”「HX900シリーズ」。3Dコンテンツを楽しめるのはもちろん、ほかのシリーズにはない独自の高画質回路を搭載している。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは3月9日、液晶テレビ“BRAVIA”の新製品として、3D対応モデルやHDD内蔵モデルを含む6シリーズ15機種を発表した(→選べる3Dテレビ、ソニーが発表)。このうち、ハイエンドに位置する「HX900」シリーズは、2008年に登場した「XR1」シリーズの後継となる“最高画質モデル”だ。

photophoto 「HX900シリーズ」。3Dシンクロ端子を備え、オプションのトランスミッターと3Dメガネを追加すると3Dテレビになる

 ラインアップは46V型と52V型で、どちらも直下型の白色LEDバックライトと「オプティコントラストパネル」と呼ばれる新型パネルを搭載している。オプティコントラストパネルは、前面ガラスと液晶パネルの間にあった空気層を廃し、代わりに独自の貼合樹脂を満たして“一体化”したもの。外光が空気層で乱反射することを防ぎ、まるで前面ガラスの表面に画が出ているように見えるのが特徴だ。「液晶パネルを通った光が“まっすぐ”外に出せるメリットもある」(同社)。

photophoto 「オプティコントラストパネル」の概要(左)。従来機ZX5とHX900の画面を比較したところ。写真では分かりにくいが、左のZX5では映像が奥まって見えるのに対し、HX900ではまるで前面ガラスに浮き上がっているように見える(右)

 直下型のLEDバックライトは、「インテリジェントダイナミックLED」と名付けた。通常、直下型はエッジライト式に比べて厚みを増すのが普通だが、ソニーは個々のLED光源を90度傾けて設置し、導光板を使って光を“横に出す”というギミックで薄型化を実現した。これにより、従来機にあたるXR1の52V型が厚さ15センチだったのに対し、HX900は約6.7センチと半分近い数字になっている。この厚さは、スリムモデルとして人気の「F5/W5」シリーズの同サイズモデル(8センチ弱)よりも薄い。なお、部分制御を行うことでコントラストを向上させているが、分割エリア数は非公開となっている。

 独自の4倍速駆動技術もブラッシュアップ。名称は新たに「モーションフロープロ240Hz」に変わった。4倍速駆動で1コマから4コマを生成した後、2コマ目と4コマ目に合わせてバックライトをオフにする「バックライトオフ」を加え、さらに残像感を抑制した。この動作によって不足する画面輝度は、そのほかのフレームを明るく表示することで補うという。

 また、新たにモーションフローの動作モードとして、240Hz駆動とラインブリンキングを組み合わせた「クリア1」、およびラインブリンキングとバックライトオフを両方適用する「クリア2」を設け、従来からの「スムーズ」「標準」と合わせて4つのモードからユーザーが選択できるようになった。

自然な強調を実現したイメージ・エンハンサー

 全機種に「BRAVIA ENGINE 3」を搭載したのもBRAVIA夏モデルの特徴だが、HX900シリーズの場合はさらに「インテリジェント画質回路」と呼ばれる新しい高画質回路を搭載している。これは従来のDRCに置きかえられるもので、主に2つの機能を持つ。

 「インテリジェント・イメージ・エンハンサー」は、入力映像を模様、輪郭、コントラスト、色再現といった要素に分けて分析し、それぞれを調整した後で合成、出力するというもの。その特徴は、なんといっても“自然”な精細感。従来は輪郭を強調するためにシャープネスをかけ、輪郭の両側にシュート(白い線)が発生するなど不自然な処理も多かった。しかしインテリジェント・イメージ・エンハンサーでは、輪郭そのものを分析して補正をかけることで、「強調していることを視聴者に意識させないが、しっかり見える輪郭になる」(同社)。

photophoto 「インテリジェント・イメージ・エンハンサー」(左)と「インテリジェントMPEGノイズリダクション」(右)の概要

 もう1つの「インテリジェントMPEGノイズリダクション」は、モスキートノイズやブロックノイズといったデジタル圧縮された映像特有のノイズに有効。ノイズ成分を詳細に分析し、処理が必要な個所を検出して細かい調整を行う。

ぶんちんスタンドでスタイリッシュに

 ソニーのデザインコンセプト“モノリシックデザイン”を採用したHX900シリーズは、フロント部全体をガラス板で覆い、まるで一枚板のようなシンプルな外観だ。

また、オプションとして、バータイプのアルミ製テーブルトップスタンドを用意。標準スタンドの代わりに液晶テレビ本体をこれに“挿す”と、まるで金属の延べ棒に黒い板が刺さっているような趣になる。

photophoto バータイプのアルミ製テーブルトップスタンドを使用できるのは、HX900シリーズとNX800シリーズのみ。サイズによって「SU-52HX1」(3万円前後)と「SU-46HX1」(2万5000円前後)がある。ちなみに、ソニー社内では、通称「ぶんちんスタンド」と呼ばれているらしい(左)。USB端子に無線LANアダプター「UWA-BR100」を接続してワイヤレス化も可能(右)

 ネットワーク機能の強化も新製品の特徴。オプションのUSB無線LANアダプター「UWA-BR100」を利用すれば、ワイヤレス環境で「ブラビアネットチャンネル」やウィジェット機能「アプリキャスト」、DLNA機能の「ソニールームリンク」などを利用できる。

 そのほかの主な特徴は下表の通り。

型番 KDL-52HX900 KDL-46HX900
3D対応 オプションで対応
バックライト 白色LED直下型、部分駆動あり
チューナー 地上デジタル、BSデジタル、CS110度チューナー×1、地上アナログチューナー×1
入出力端子 HDMI×4(側面に2)、D-Sub 15ピン、LAN、USBなど
外形寸法(標準スタンド含む) 1263(幅)×807(高さ)×400(奥行き)ミリ 1124(幅)×727×400(奥行き)ミリ
重量(標準スタンド含む) 42.9キログラム 36.2キログラム
実売想定価格 47万円前後 39万円前後
発売日 7月16日

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