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魚の“引き”まで再現した「バーチャルマスターズリアル」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2011年10月18日 17時32分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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多彩な釣り場に40種類の魚

 電源スイッチで本体を起動させたら、まずは釣った魚やアイテムを保存するアルバムを選択する。アルバムは4つまで保存可能だ。次にモードを選択する。モードは釣り場を自由に決められる「ゲームモード」、ストーリーに従って課題に挑戦する「ストーリーモード」、撮影した映像の上で釣りを楽しめる「ARモード」の3種類が用意されている。

 まずは基本となる「ゲームモード」を見てみよう。ゲームの難易度は「ビギナー」「スタンダード」「マスター」の3段階が用意されている。釣り場は「つりぼり」「かわ」「みずうみ」「うみ」の4種類。「つりぼり」では仕掛け釣り、「みずうみ」ではルアー、「かわ」と「うみ」では仕掛け釣りまたはルアーから選択できる。なお、「うみ」での仕掛け釣りには磯釣りと投げ釣りの2種類から選べる。

左からアルバムの選択画面、ルアー選択画面、釣り場の選択画面

 釣り場と釣り方を決めたら、次は魚群レーダーのチェックだ。レーダー上に魚群がランダムに表示されるので、赤い点が多く表示されたタイミングで「D」ボタンを押して固定する。点が多ければ多いほど入れ食いとなる可能性が高い。レーダーの下部には魚影も表示されて、表示される魚によって赤い点の大小も変化する。

 レーダーを固定したら、いよいよキャスティングだ。水面に向かって「B」「C」ボタンで左右の方向を変えて「D」ボタンで決定。次に「D」ボタンを押しながら本体を勢いよく振り下ろし、タイミングを計りながら指を放す。するとディスプレイ上で仕掛けが飛んでいき、飛距離が表示される。

レーダー画面。投げる方向を決め、投げたらアタリが来るまで待つ……

 仕掛け釣りの場合はそのまま魚がかかるのを待つ。ルアーの場合はハンドルをゆっくり回しながら魚を誘う。魚のアタリが来たらすばやくフッキングすると、ディスプレイに「HIT!」と表示されて魚とのバトルが始まる。画面の下部にストリングのテンションの状態が表示されるので、「B」「C」ボタンでテンションを調節しながら、ハンドルを回していく。

ヒットした瞬間(左)。釣り上げに成功すると魚のデータが表示される(中)。釣り上げた魚はアルバムに登録される(右)

 魚との距離がどんどん縮まって、0mになれば見事ゲットだ。釣った魚の種類や長さ、重さが表示されて、アルバムに登録できる。収録されている魚はザリガニからカジキまで40種類以上。


お気軽にフィッシング気分を味わいたい人には最適

 一方、「ストーリーモード」では各釣り場のマスターが登場し、マスターとのバトルに勝利するとアイテムを入手できる。バトルの内容は「決められた数の魚をどちらが早く釣れるか」「制限時間内でできるだけ重い魚を釣ったほうが勝ち」といったもので、入手できるアイテムはルアーやリールなど。

 1つの釣り場をクリアしたら次の釣り場に進むことが可能で、すべてのミッションをクリアするとタカラトミーアーツの「バーチャルマスターズリアル」公式サイトでスペシャルコンテンツが用意されている。ワタクシも見てみたが、かなりインパクトのあるコンテンツだった。

 このほか、カメラで撮影した画像を背景に釣りを楽しめる「ARモード」も搭載している。部屋の中はもちろん、街中の景色や好きな柄が入った布などを撮って背景にすることも可能だ。

ストーリーモードに登場するキャラ(左)。ARモードで地球儀を背景にフィッシング(右)

 ARモードはこの製品の売りの1つではあるが、ゲームそのものがよくできているので、ふつうのゲーム画面だけでも十分に面白い。デフォルトの釣り画面に飽きたときは、気分を変えるためにこのモードを利用するといいだろう。

 魚がかかったときのロッドがしなる感触は、現実の釣りを忠実に再現しているかというと必ずしもそうではないが、ハンドルをうまく回さないと途中で魚を逃がしてしまうこともよくあり、けっこうハラハラする。釣り上げに成功するかどうかのバランスはかなり絶妙で、自分的にはものすごくハマってしまった。ヘビーな釣りファンには物足りないかもしれないが、ワタクシのように空いた時間でお気軽に釣り気分を味わいたい、という人にはぜひおすすめだ。

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