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» 2012年08月09日 14時27分 UPDATE

USB DAC機能も搭載:「期待に応える今年の看板モデル」、パイオニアからAVアンプ「SC-LX86/LX76」登場

パイオニアはAVアンプの中上位モデル「SC-LX86」「SC-LX76」を9月中旬に発売する。Class Dアンプならではの9ch同時ハイパワー出力に加え、4KパススルーやMHL端子、DSDファイル再生など新機能を追加。

[ITmedia]

 パイオニアは8月9日、AVアンプの新製品として、中上級ラインにあたる「SC-LX86」「SC-LX76」の2製品を発表した。両モデルともClass Dアンプを採用した9.2ch対応機。説明会で挨拶に立ったパイオニアマーケティングの三橋正嗣部長は、「先代のSC-LX85が高い評価を受け、ハードルが高くなったが、その期待に応える今年の看板モデル」と胸を張った。価格はSC-LX86が33万円、同LX76が24万5000円で、9月中旬に発売する予定だ。

ts_pailx26.jpgts_pailx11.jpg 「SC-LX86」とDSD再生に対応したフロントUSB端子

 新機能として、まずSC-LX86に192kHz/32bitまでのファイル再生に対応USB DAC機能を新搭載。PCとUSBケーブル1本で接続すれば、手軽にハイレゾ音源を楽しめる。アシンクロナス転送モードによりジッターを排除したクリアな再生が可能だ。対応OSは、Windows XP/Vista/7およびMac OS X10.5.7、10.5.6。

 また、両モデルともAirPlayやDLNA1.5によるネットワークオーディオ再生をサポートしており、192kHz/24bitまでのFLACやWAVを再生可能。USBメモリー経由でも192kHz/24bitのファイルを再生に加え、新たにDSDファイル再生にも対応するなど、音楽配信サービスのトレンドを取り込んだ。DSDIFF(.dff)およびDSF(.dsf)の2chファイルに対応している。

ts_pailx09.jpgts_pailx10.jpg USB DAC機能とDSD再生の概要

ブラッシュアップしたClass Dアンプ

 「ダイレクトエナジー HD」アンプは、9ch同時のハイパワー出力が特長。Direct Power FETなどの主要デバイスは変わらないものの、「先代から時間が経過したぶんノウハウを蓄積してブラッシュアップを図った」という。具体的には、LX86/76専用に音質部品を見直し、回路面でもグランド設計や抵抗の定数、パターンレイアウトを再構築。さらにアンプを取り付けている筐体に大電流を流さないことにより、よりクリアな中高音と豊かな低域が得られたとしている。

ts_pailx03.jpgts_pailx04.jpg 「ダイレクトエナジー HD」アンプをブラッシュアップ。多チャンネル同時のハイパワー出力が特長だ

ts_pailx25.jpgts_pailx24.jpg 「SC-LX86」の内部と基板

 筐体(きょうたい)は内部を鋼板で区切り、メインシャーシとパワーアンプ専用シャーシを絶縁体を介して連結するなどセパレート化を進めた。「各ブロックに最適なグランド設計が可能になり、セパレートアンプを組み合わせたの場合と同等の性能と音質を得られる」。またSC-LX86には磁束ノイズを低減した新開発の電源トランスを採用した。サウンドチューニングは引き続きAir Studiosが担当。「あらゆる面でSC-LX85を凌駕したとお墨付きをもらった」(同社)。

 そのほか、同社2012年モデルの特長である4オームスピーカーへの対応やHDMIの4Kパススルー、画面に操作ステータスを表示する「シンプルオーバーレイ操作」、MHL端子などもサポート。音楽再生時に使えるデジタルフィルターは、DACフィルターの設定を変更することで「SLOW」「SHORT」「SHARP」という3種類の異なるキャラクターを楽しめるようになった。設定の手間を省いた「オートフェイズコントロール」や「バーチャルワイドスピーカー」も継承している。

ts_pailx05.jpgts_pailx06.jpgts_pailx07.jpg 4Kパススルー、MHL端子、シンプルオーバーレイ操作の概要

 SC-LX86/LX76から採用された新機能としては、Zone向けHDMI端子が挙げられる(Zone 4のみ)。これまでZone向け映像出力はコンポジットかコンポーネントであることが多かったが、HDMI対応としたことで映像面でも不満なく利用できるという。またZone2専用の独立したサブウーファー出力も用意してメインルーム以外でも2.1chの音声が楽しめるようになった。さらにボリュームレベルの制限などZone設定を増やした上、iPhoneなどでAVアンプを操作できるアプリ「iControlAV2012」にZoneコントロール機能を強化。各Zoneのパワーオン/オフからボリューム調整、入力切替などが行えるようになっている。「Zone2/3の部屋に付属のリモコンを持っていかなくても操作できる」(同社)。

 その他の主な仕様は下表の通り。

型番 SC-LX86 SC-LX76
定格出力(4オーム) 250ワット×9ch 230ワット×9ch
実用最大出力 360ワット/ch 340ワット/ch
HDMI入力 8
HDMI出力 3(出力1と2は同時出力可能、3はZone 4)
デジタル音声入力 光デジタル×2、同軸デジタル×2
アナログ音声入力 2系統(MM×1)
アナログAV入力 4系統
アナログマルチチャンネル入力 7.1ch なし
アナログ映像入力 コンポジット×4、コンポーネント×3
USD DAC機能 1系統 なし
外形寸法 435(幅)×185(高さ)×441(奥行き)ミリ
重量 17.9キログラム 17.6キログラム
ts_pailx01.jpgts_pailx02.jpg 主な仕様。赤い部分は新機能だ

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