インタビュー
» 2012年10月03日 23時13分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2012:「これがスマートテレビです」、東芝に聞く“REGZA”「Z7シリーズ」 (1/2)

タイムシフトマシンとクラウドサービスを組み合わせ、録画番組やシーンのリコメンドを可能にしたREGZA(レグザ)「Z7シリーズ」。そのコンセプトについて、東芝の本村裕史氏に話を聞いた。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 「CEATEC JAPAN 2012」開幕に先立ち、REGZA(レグザ)の新シリーズ「Z7」と「J7」を発表した東芝。同社ブースには新製品がずらりと並び、記者発表会と同等か、それ以上のタッチ&トライコーナーを設けた。「ざんまいプレイ」のコンセプトを訴求するには、「体感してもらうことが一番」(REGZAの商品企画を担当する東芝、本村裕史氏)と考えたからだ。

ts_01toshibaint001.jpgts_01toshibaint002.jpg 東芝の本村氏と熱気あふれる東芝ブース

 新たにクラウドサービスを得たタイムシフトマシン対応テレビ「Z7シリーズ」、そして2013年発売予定の第2世代4Kテレビについて、CEATEC JAPANの同社ブースで話を聞いた。

 まず「Z7シリーズ」の型番について、一足飛びに“7”になった理由を尋ねてみたところ、「REGZAブランドが7年目に入ったこと、そして7は“強いモデル”に付ける番号だから」という答が帰ってきた。「新パネルに強い映像エンジン、音も見直し、外観はミニマルデザインを極めたもの。なによりタイムシフトマシンとクラウドサービスを得て、改めてローンチした“Z”です」(本村氏)。

 Z7シリーズは、対応する外付けHDDをプラスすると地上デジタル放送の最大6チャンネルを常時キャッシュ(録画)できる“タイムシフトマシンレディー”のテレビだ。地上デジタル×9、BS/CS110度×2ものチューナーを搭載し、このうちタイムシフトマシン用の地デジ6チャンネル分は小さな基板1つに実装。外付けHDDとは通常録画用を合わせて2本のUSB3.0ケーブルで接続する仕組みだ。

 「今回やりたかったことの1つは、タイムシフトマシンのメリットを“見える化”することです。全録を“不要”と思っている人たちに、これは便利だと感じてほしい」と本村氏。そのため、まず初期導入コストというハードルを下げた。タイムシフトマシン対応の歴代レグザを比較するとよく分かるが、例えば2011年5月に登場した「42ZG2」は30万円前後だったが、2012年1月の「42ZT3」は23万円前後、そして今回の「42Z7」はシュリンクしたチューナーユニットやHDDを外付けにしたことも手伝い、18万円前後と確実に安くなった(いずれも発表時の実売想定価格で比較)。純正2.5TバイトHDD「THD-250T1」(4万円前後)を足しても「42ZT3」登場時より安い計算だ。

ts_regza_iodata.jpg アイ・オー・データ機器の「AVHD-ZRC7」はカセットタイプHDDも利用できる。12月出荷に向け、鋭意開発中

 そして後付けにしたことにより、「タイムシフトマシンのキャッシュ容量をユーザーが柔軟に選べる」ことも大きい。すでにバッファローやアイ・オー・データ機器といったサードパーティーからタイムシフトマシン対応の外付けHDDの発売が予告されており、例えばアイ・オー・データ機器の「AVHD-ZRC7」は、タイムシフトマシン用として6Tバイトを確保(+通常録画用に1Tバイトの合計7Tバイト)。地デジ6チャンネルを約120時間(5日間)キャッシュできる計算だ。

 もっとも、ここまでは基本的に従来機と同じ全録機能だ。Z7シリーズが新しいのは、「ざんまいプレイ」とクラウドサービス「TimeOn」により、ため込んだ番組を活用できる点にある。

 「私は以前から“タイムシフトマシンは日本流のスマートテレビである”と言ってきました。スマートテレビという言葉はさまざまな解釈がありますが、テレビでスマートフォンと同じことをやっても仕方ないでしょう。テレビ画面に単にアプリを並べて技術を誇示するだけではいけません。それより、放送番組を蓄積し、ネットワークを使ってリコメンドしていく。それがテレビに求められるスマートさです」(→関連記事)。

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