パナソニックは10月17日、2002年から2005年までに製造した松下電器産業(現パナソニック)製および三洋電機製の液晶プロジェクター5機について、事故防止のための「リコール社告」を実施すると発表した。あわせて電源コードの無償交換を行う。
対象となったのは、松下電器産業製の「TH-AE200」「TH-AE300」「TH-AE500」「TH-AE700」および、三洋電機製「LP-Z3」の5機種。電源コードのコネクター内部が絶縁劣化を起こし、発煙・発火に至る事故が発生したためのリコール社告となる。
原因は、電源コードのコネクター内部の樹脂材料に含まれる難燃剤の成分が、温度・湿度等の複合条件によっては、空気中の水分と反応して導電性物質が生成され、コネクター内部の端子間の絶縁状態が劣化。この樹脂の炭化が、稀に発火を引き起こすという。
同社では対象製品を使用中のユーザーに対し、電源プラグをコンセントから抜き、使用を中止するよう呼びかけるとともに、無料で代替電源コードへの交換および当該電源コードの回収を実施する。対象機種および台数は下記の通り。
製造会社 | 品番 | 製造期間 | 台数 |
---|---|---|---|
松下電器産業 | TH-AE200 | 2002/9〜2003/9 | 3083 |
TH-AE300 | 2002/10〜2003/8 | 2975 | |
TH-AE500 | 2003/10〜2004/8 | 1万1340 | |
TH-AE700 | 2004/9〜2005/8 | 1万2028 | |
三洋電機 | LP-Z3 | 2004/9〜2005/12 | 1万2194 |
合計 | 4万1620 | ||
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