パナソニックは9月12日、ルームエアコンを遠隔操作する「パナソニックスマートアプリ」の仕様変更を発表した。外出先から遠隔操作でエアコンの「運転オン」などを行う機能を削除する。電気用品安全法の技術基準への適合に課題があると判断した。
パナソニックが10月に発売するルームエアコン「Xシリーズ」は、オプションの無線アダプターおよびゲートウェイを導入すると、パナソニックのクラウドサービスを介してスマートフォンからのリモート操作が可能になる。8月に行われた新製品発表会では、「例えば、暑い日には帰宅前にエアコンを動かしておく」などと目玉機能の1つに挙げられていた(→パナソニック、「スマート家電」を本格展開)。
仕様変更では、エアコンを遠隔操作する「どこでもリモコン」およびカレンダー予約などが行える「myエアコン設定」について、アプリのメニュー自体を削除する。ただし、遠隔操作による運転オフ、消費電力を電気代に換算して確認できる「エコ情報」などは利用できる。
パナソニックによると、電気用品安全法の技術基準では、遠隔操作でオンにしても危険のない家電製品として照明器具やラジオなどが挙げられているが、ルームエアコンについては記載がないという。「エアコンを遠隔操作しても感電や火災といった危険はないと考えているが、監督官庁と協議した結果、今の段階で適合とするのは難しいと判断した。技術基準へより確実な適合を図るために仕様を変更する」(同社)。
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