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» 2013年04月02日 17時19分 UPDATE

顔認識や音声認識も:新しい赤色蛍光体の新パネル搭載、「スマートビエラ」の新フラグシップ「VT60シリーズ」登場

「スマートビエラ」にプラズマパネルの「VT60シリーズ」が登場。進化したパネルとユニークな“スマート機能”を採用したフラグシップモデルだ。

[ITmedia]

 パナソニックは4月2日、「スマートビエラ」2013年春モデルとして、プラズマパネル搭載の「VT60シリーズ」を発表した。進化したパネルとユニークな“スマート機能”を採用したフラグシップモデル。4月下旬にオープン価格で発売する。店頭では、65V型の「TH-P65VT60」が60万円前後、55V型の「TH-P55VT60」は42万円前後になる見込みだ。

ts_vtviera01.jpg 65V型の「TH-P65VT60」。「Vネックデザイン」とよばれるデザインにヘアライン加工を施したペデスタル(台座部分)を採用。画面全体を覆う一枚のガラスと合わせ、浮遊感を演出した。サイドベセルにはスリムなスピーカーを内蔵している

新しい赤色蛍光体材料を採用

 VT60シリーズは、最新のプラズマパネル「フル・ブラックパネルIVプラス」を搭載したフラグシップモデルだ。新パネルでは赤色蛍光体材料を変更し、デジタルシネマの色域を98%カバー。「より鮮やかな“色”再現力を獲得した」(同社)。

ts_vtviera03.jpg デジタルシネマの色域を98%カバー

 もう1つの進化は、階調表現を滑らかにするサブフィールド駆動だ。従来機の「ZT5シリーズ」に比べてサブフィールドの駆動数を増やし、より滑らかで階調製豊かな映像表現を可能にしている。またプラズマならではの漆黒表現に加え、ピーク輝度を高めることでネイティブコントラストを550万:1まで拡大した。

ts_vtviera02.jpg サブフィールドの駆動数が増えた

 動画表示性能も向上した。動きベクトル検出の精度を高め、より早い動きに対して駆動制御が行えるようになり、フルHD動画解像スピード(次世代PDP開発センターの動画表示性能評価法)では2000pps(画素/秒)を実現した。この表示性能は3D表示でもクロストーク(二重像)の抑制などに効果を発揮するという。

 映像エンジンは「ファインリマスターエンジン」。放送時の映像圧縮処理などにより失われた情報を復元するため、約3万パターンの映像データベースを用いた“リマスター超解像”をかける。また情報量の少ないネット動画専用に独自アルゴリズムによる「ネット超解像」や「クリアフォント」を搭載した。

 「ネット画像にありがちな輪郭のくずれは、輪郭を再現する情報が少しずつ捨てられているために起こる。ネット超解像では、近隣の“特長の似た絵柄”同士で補い合うことで元の輪郭を推定する」(同社)。

画面上部にカメラを内蔵

 スマート関連機能も充実した。無線LANを内蔵し、手軽にホームネットワークに参加。リモコンは通常タイプのほかに、マイクやタッチパッドを搭載したリモコンが付属しており、マイクによる音声認識機能を使ってテレビ本体の操作やネット検索時の文字入力などが可能だ。タッチパッドによるカーソル操作も合わせ、ネットワーク機能をより簡単に使うための新しいユーザーインタフェースといえる。

ts_vtviera04.jpg 上部にポップアップ式のカメラを搭載

 また、先に登場した「DT60/E60シリーズ」と同様、ユーザーの好みに合わせてアプリの配置などをカスタマイズできる「マイホーム」機能を採用。「パパのホーム」「ママのホーム」など家族それぞれが専用のホーム画面を持ち、使い分けることができる。ただし、従来機にはないのが、上部フレームに内蔵したカメラ。このカメラでユーザーの顔を認識し、あらかじめ登録したマイホーム画面を呼び出せる。

 例えば、お父さんがマイク付きリモコンの「顔認識」ボタンを押すと、テレビ上面の内蔵カメラがポップアップ。自動的に顔を認識して「パパのホーム」が表示されるといった仕組み。ユーザーの操作ステップを大幅に省くことができる。またチャンネルを切り替える際は、マイク付きリモコンに向けてチャンネル番号を言うだけ。Web検索のキーワード入力にも利用できる。なお、カメラは「Skype」アプリのテレビ通話や家族に動画で伝言を残すといった用途にも利用できるという。

写真や動画を共有できる「スワイプ&シェア」

 スマートフォンで撮影・保存した動画や写真などを転送し、大画面で楽しめる「スワイプ&シェア」を搭載した。従来機でもリモコンアプリ「VIERA Remote II」をスマートフォンに導入すればテレビに写真を“スワイプ”で表示させることは可能だったが、今回は新たにテレビに表示されている画像をスマートフォンやタブレットに取り込む“シェア”機能が追加された。もちろん、すべてのスマホやタブレットが同一ネットワーク上にあり、対応アプリをインストールしていることが条件だ。

 オプションとして販売される「PDPタッチペン」(オープン、実売6000円前後)は、テレビ画面に直接文字や絵を描くことができるというもの。スワイプ&シェアで取り込んだ写真に“らくがき”をしたり、家族に手書きの伝言を残すといった用途に使える。なお、デジタル放送画面も静止画をキャプチャーしてらくがきは可能だが、保存やシェアは不可だ。PDPタッチペンは同時に2本まで利用できる。


 フラグシップモデルだけに録画機能も充実させた。VT60シリーズには、地上/BS/CS110度デジタルチューナーを3基搭載し、USB外付けHDD(別売)に対して2番組同時録画を行いながら裏番組を視聴できる。もちろんPCやスマートフォンからリモート予約録画が行える「ディモーラ」、録画した番組の見たいシーンからの再生ができる「ミモーラ」もサポートした。

ts_vtviera06.jpg

 DLNA機能は、DMP(プレーヤー)に加えてDMS(サーバ)を搭載。USB外付けHDDに保存した番組や放送中の番のほか、SDカード内の写真データなども対応プレーヤーでネットワーク再生が行える。このほか、視聴環境に応じてレコーダーなども合わせて自動的に節電できる省エネ機能「エコナビ」も搭載している。

 HDM入力は3系統。ほかにD4映像入力やコンポジットビデオ入力、光デジタル音声入力、LAN端子などを備えた。USB端子は3系統(うちUSB3のみUSB 3.0対応)を用意している。

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