レビュー
» 2014年09月12日 22時18分 UPDATE

2時の方向に虹:「ホームレインボー」で「オーバー・ザ・レインボー」 (1/2)

雨上がりに虹を見るとなんとなく、気持がウキウキしますよね。そんな虹を自分で作るなんて、そんな魔法みたいなことが……できるんです。「ホームレインボー」で。果たして、虹の向こうは晴れなのかしら。

[松山由美子,ITmedia]
image ホームレインボー

 仕事に疲れたある夏の午後。虹の彼方に夢がかなう場所があるのね〜と映画「オズの魔法使」のドロシーよろしく「Over The Rainbow」の歌詞など口ずさんでいると、汗をふきふき、LifeStyle編集部のS氏がやってきた。

「そんなあなたの夢をかなえてあげましょう」

などと胡散臭いセリフととともに、1つの箱をワタシに押しつけた。

「なんすか、これ」

「虹を作る機械ですよ」

「ハア?」

ボクの取材した記事読んでないんですか?! 虹を作り出すおもちゃ「ホームレインボー」がテンヨーさんから出たんですよ」

「で?」

「今、虹の向こうに行ってみたい、と『オズの魔法使』の主題歌を歌いましたよね??(実はS氏はミュージカル好きである) これなら虹を作り出してその向こうに行くことができますよ。じゃあレビューよろしく」

久しぶりに会ったが相変わらずの強引な前ふりと依頼である。

 というわけで、私の手元に「ホームレインボー」がある。

おひとり様の敗北

 まず、虹はどうしてできるのか。太陽の光が空気中の水滴にあたって屈折や反射するとき、水滴がプリズムの役割をはたして生じる大気光学現象が虹だ。運が良ければ庭で水撒きしているときにも見ることができる。

 が、それは運ではなく、実は虹の発生する場所は、太陽と水滴(プリズム)、見る人の角度が40〜42度となる位置と決まっているそうだ。しかも水滴は多色の光を反射しているが、1つの水滴から見る人の目に届くのは1色のみだそうで、美しい虹を見るには水滴の大きさや密度など細かな条件がそろわないとダメらしい。

 このノウハウを詰め込んだのが「ホームレインボー」だ。最初受け取った時は、家庭用プラネタリウムのように、虹の映像を天井に映し出すのかと思ったが、そうではなかった。ホントに水と太陽光で虹を作りだす――つまり噴射器だ。

ym02.jpgym03.jpg ノズル部分

 タンクに水を入れ、ポンプを上下するとホースの先につないだノズルから水が噴き出す。30回ポンプを上下させると約2分間の噴射が可能だ。ノズルは虹が発生しやすい霧状の水を広範囲に散布する。電源いらず。デジタルデバイドな私でも簡単にできそうではないか。

 青天の土曜日。さっそく挑戦してみた。マンションの遊歩道に繰り出し、ぶしゅ〜! おおお、ぼんやり虹が。

「虹だ!」

喜んだのもつかの間。ここであることに気付いた。

……誰がこの写真を撮るのだ。

 松屋だろうが映画だろうがニューヨークだろうが1人で行く。東京ディズニーリゾートだって1人で行ったこともある。だが、今日分かった。人はみな1人では生きていけないものだったのだ。「人」という字は2つの線がよりかかって「人」になるのだ。

 頬を流れるのは汗だっただろうか。ホームレインボーの説明書の文字がにじんで読めません。足取り重く部屋へと戻った。おひとり様の敗北である。

 翌日。

私「これ1人じゃやってる写真撮れないんだけど」

S氏「あ〜、できれば可愛い子供たちがやってる絵がほしいですね」

 人の話を聞け。

 しょうがないので助っ人を頼むことにした。可愛い盛りの5歳の娘さんと2歳7カ月の息子さんがいる弊社デザイン部のGさんだ。子供たちが喜びそうなことなら何でもしてあげたい親心を巧みに利用して、Gさんに「ホームレインボー」を託した。

 ここからが、本番だ(なげーよ!)

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