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» 2014年10月03日 17時09分 UPDATE

放送局も協力:「追加料金は必要ありません」――初の4K対応商用VoD「ひかりTV 4K」が間もなくスタート

NTTぷららが「ひかりTV 4K」の商用サービスを開始する。コンテンツ面ではNHKや民放各社がサポート。テレビメーカーもこぞって対応を表明している。

[ITmedia]

 NTTぷららは10月3日、同社が運営する「ひかりTV」において、4K映像のVoD(ビデオ・オン・デマンド)を10月27日に開始すると発表した。光回線を通じた4K VoDの商用サービスは国内初。また毎秒60フレーム(4K/60p)を商用VoDで提供するのは世界初という。

ts_4khikaritv11.jpg 発表会には放送局やテレビメーカー各社の担当者も参加した。左から4番目がNTTぷららの板東浩二社長

 発表会であいさつに立ったNTTぷららの板東浩二社長によると、開始当初は映画やテレビ番組など110本以上の4Kコンテンツを用意し、2015年3月までに200本まで増やす方針だという。ユーザーは、従来通りの見放題メニューあるいはタイトルごとの都度課金で利用できるのが特徴。板東氏は、「4Kだからといって追加料金をいただくことはない。従来の料金プランの中で視聴できる」と胸を張った。

ts_4khikaritv01.jpg 料金体系

テレビ局や映画会社もサポート

 注目の4Kタイトルは、NTTぷららのオリジナル作品29本をはじめ、NHKオンデマンドや民放各局が制作したドキュメンタリーやドラマ、バラエティー、スポーツ、音楽などをラインアップ。通信会社のサービスにテレビ局各社がこぞってコンテンツを提供するのは極めて珍しい。

ts_4khikaritv13.jpg コンテンツの一例

 日本放送協会オンデマンド業務室の辻泰明室長は、「放送と通信の融合という意味で、極めて大きな一歩。歴史の大きな転換点と位置づけられるのはないか」とあいさつ。当初は「ダーウィンが来た!」など5本に限られるものの、「今後も条件が整えば追加配信を検討していく」とした。

ts_4khikaritv09.jpgts_4khikaritv10.jpg 日本放送協会オンデマンド業務室の辻泰明室長(左)。テレビ東京コンテンツビジネス局長の福田一平氏(右)

 またテレビ東京では、昨年4月に放送された深夜ドラマ「みんな!エスパーだよ!」の4Kスペシャル版を配信する。同ドラマは、エスパーになった男子高校生たちが繰り広げる「おばかな青春グラフィティー」で、監督は「パンチラを撮らせたら右に出る者はいない」とされる園子温氏。「4Kというと紀行モノや自然をテーマにしたコンテンツでスタートすることが多いが、それではテレ東らしくない。異色のジャンルに挑戦していく」(テレビ東京コンテンツビジネス局長の福田一平氏)。

 このほか、配信タイトルにはソニー・ピクチャーズ制作の「アメイジング・スパイダーマン 2」「ネイチャー」など12本の映画も含まれていた。タイトルによって見放題メニューに含まれるものと時間レンタル制の都度課金に分かれており、料金は432円/48時間(ネイチャー)あるいは765円/72時間(アメイジング・スパイダーマン、トータルリコールなど)となっている。

ts_4khikaritv07.jpgts_4khikaritv08.jpg 4K/60pの画質をアピール(左)。視聴方法(右)

 4Kコンテンツは、3840×2160ピクセルでH.265(HEVC)でエンコードされ、映画は4K/24p、テレビ番組は4K/60pで配信される。映像そのもののデータは25Mbpsほどだが、ステレオ音声や各種オーバーヘッドを含め上限30Mbpsで伝送する仕組みだ。視聴には、「フレッツ 光ネクスト」を契約し、ひかりTVチューナー内蔵の4Kテレビ、もしくは同社が12月下旬から提供する4K STB「ST-4100」とHDCP 2.2対応の4Kテレビがあればいい。

ts_4khikaritv14.jpgts_4khikaritv15.jpg 配信コンテンツと価格

テレビメーカー各社がサポート

 発表会には、シャープ、東芝、ソニー、LGエレクトロニクスのテレビ担当者も出席し、ひかりTVの4K VoDを現行もしくは今後の4Kテレビでサポートすることを明らかにした。サービス開始当初から対応できるのはシャープのみで、4Kテレビの現行モデル「UD20ライン」「US20ライン」「U20ライン」が対象となる。

ts_4khikaritv04.jpgts_4khikaritv05.jpg メーカー各社の4Kテレビが対応

 また東芝ライフスタイルはレグザ新製品「Z10X/J10X」を2015年春までに、ソニーもブラビアの「X9500B/ X9200B/ X8500B」を同じく2015年春までにファームウェアアップデートで対応させるほか、先日発表した4Kメディアプレイヤー「FMP-X7」も同時期の対応を予定している。このほか、LGエレクトロニクスは2015年春発売の4Kテレビ2015年モデルで、パナソニックは2015年度前半に投入する新製品でサポートする見通しだ。

 一方、昨年までの4Kテレビの場合は、4K入力とHDCP 2.2に対応したHDMI端子にひかりTVの純正STBを接続する必要がある。NTTぷららでは、「ST-4100」を月額1944円(税込)のレンタルで提供する予定。2015年以降には売り切りも行う計画だ。

ts_4khikaritv02.jpgts_4khikaritv03.jpg ひかりTVの純正STB「ST-4100」は年末に登場する予定

 板東社長は、「ひかりTV 4K」の目標加入者数について「やってみないと分からないところがあり、具体的な目標は設定していない」と話す。ただし、テレビメーカーと協力して店頭で販促活動などを行う方針。「早い段階で加入者全体の15〜20%程度になったら良いと思う」と話していた。

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