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片付ける手間をなくしたスティッククリーナー、三菱「iNSTICK」登場空気清浄機にもなります

» 2015年02月10日 15時21分 公開
[ITmedia]
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 三菱電機からユニークなコードレススティッククリーナー「iNSTICK」(インスティック)が登場した。iNSTICKは、「インテリアスティック」の略。シンプルな円柱状のフォルムで、一見クリーナーには見えない。

「iNSTICK」(型番はHC-VXE20P)。カラーは「シャンパンゴールド」1色

設置イメージ

 しかし上部のハンドルを持って前方に持ち上げると、スリムなスティック型掃除機が現れる。さらにパイプを縮め、先端に「毛ブラシ」を装着すればハンディー掃除機に早変わり。床はもちろん、棚や机の上まで1台で掃除できる。

前方に持ち上げると、スリムなスティック型掃除機が出現

手軽に掃除を始められる

ハンディー形態。パイプは伸縮可能で、高い場所の掃除にも役立つ

 三菱電機が独自に行ったユーザー調査によると、「掃除機を使いたくない理由」の1位は「出すのが億劫(おっくう)だから」だったという。「今の掃除機のカタチは、普段はしまっておきたい“隠す家電”になっていると思う。そこで、よりユーザーの暮らしにあったスタイルとして“出しておく家電”を提案したい」(三菱電機ホーム機器の田代正登社長)。

 収納時の高さは1087ミリで、円筒形部分の直径は約95ミリ。カラーは、さまざまなインテリアに合わせやすい「シャンパンゴールド」をチョイスした。デザインを担当した同社の四津谷瞳氏によると、デザインコンセプトは“道具としての気配を消すこと”だったという。「iNSTICKは、道具とインテリアの両面から突き詰めたカタチ。掃除機は有機的なデザインのものが多いが、使いやすさと部屋に置いておける形状の両立を目指した」。

 一方、掃除機としての性能にも妥協はしていない。「風神」シリーズで培ったサイクロン技術は、風速60メートル/秒の高速旋回によりゴミを遠心分離。フィルターの目詰まりを抑え、吸引力は99%以上持続するという。

サイクロン部

 また、ゴミを分ける旋回室とゴミが落ちる集じん室を分けた構造により、吸い取った花粉などが粉砕されて排気に混じることを防止。排気のニオイも抑制するという。排気口にはHEPAフィルターを含む2種類のフィルターを設けている。

パワーは「標準」と「強」の2段階。内蔵のリチウムイオンバッテリーで「標準」なら約20分、「強」なら約10分間の使用が可能だ

ヘッド部にモーターを内蔵し、ブラシを回転させる「パワーブラシ」タイプ。固さの異なる3種類のブラシがゴミをかき出す

普段は空気清浄機

 もう1つのユニークな特長が、充電スタンドに空気清浄機の機能を搭載したことだ。スタンド部に掃除機とは独立した専用モーターを内蔵し、上から吸い込んだ空気を縦長のHEPAフィルターを通して下から吹き出す仕組み。ただ、床面に向けて空気を吹き付けるとゴミを舞い上げる可能性があるため、斜め上に向けて吹き出す構造になっている。

円筒形のスタンドに細長いフィルターを内蔵

 空気清浄機能では、毎分約1立方メートルの空気を浄化できる。例えば8畳の部屋なら、「HIGH」運転の場合で約51分間できれいになる計算だ。

空気清浄機機能の操作部。風量は「HIGH」と「LOW」の2段階

フィルターは交換可能。オプションとして単品販売される予定だが、価格は未定(左)。吹き出し口はスタンド部の側面。床のホコリなどを巻き上げないよう、上向きに風を出す(右)

 「iNSTICK」は3月1日に発売予定で、価格はオープンプライス。店頭では7万円前後(税別)になる見込みだ。「これまでの掃除機は、買うときに『これでいいかな』というものだったと思う。しかしiNSTICKは、『これがいい』と言われる掃除機になったと確信している」(田代氏)。

製品名 iNSTICK
型番 HC-VXE20P
集じん方式 サイクロン方式
ブラシ パワーブラシ
バッテリー リチウムイオン充電池
集じん容量 0.4リットル
バッテリー駆動時間 約20分(標準)、約10分(強)
収納時サイズ 250(幅)×252(奥行き)×1087(高さ)ミリ
クリーナー本体重量 2.1キログラム
実売想定価格 7万円前後(税別)

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