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「躍進の一年」――英Dysonが2014年度の決算を発表

» 2015年09月07日 20時35分 公開
[ITmedia]

 英Dyson(ダイソン)が2014年度の決算を発表した。ポンド高の影響を受けつつも売上高は前年比13%アップの14億ポンド(約2660億円)を達成。研究開発費も前年より40%増やし、世界各地の拠点を拡充するなど「数々の記録を更新した躍進の一年」(同社)だった。

 ダイソン製品は現在、その9割が英国以外(75カ国)で販売されているが、2014年度はアジア地域が前年比20%増と牽引役になった。日本市場ではコードレス掃除機の売上が従来のキャニスター型を上回り、しかも売上比は3倍になった。中国市場では加湿器などバリエーションを拡大したAirMultiplierテクノロジーシリーズが人気で、ビジネス規模は前年度の2倍に膨らんでいる。

コードレス掃除機が人気(写真は昨年発売されたDC74)

AirMultiplierテクノロジーを搭載した除菌する加湿器「Hygienic Mist」

 研究開発では、2014年に発表した総額15億ポンド(約2850億円)の投資について、第一段階として英国本社および研究開発施設の拡張、さらにシンガポール工場に2億ポンド(約380億円)の投資を実施した。ダイソンの創業者、ジェームズ・ダイソン氏は、「昨年は研究開発に対して前年比40%増の投資を行った。そして今年はまったく新しい分野のテクノロジー開発に向け、週300万ポンド(約5.7億円)の投資を実施している」としている。

英国の研究開発センター

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