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アイ・オー、ハイレゾオーディオの新ブランド「fidata」発表 第1弾は足かけ3年で開発したハイエンドオーディオNAS新ブランドは“信頼”

» 2015年10月01日 11時00分 公開
[ITmedia]

 アイ・オー・データ機器は10月1日、ハイレゾオーディオの新ブランド「fidata」(フィダータ)を発表した。第1弾としてハイエンドオーディオNASを発売する。ラインアップはSSD搭載モデル「HFAS1-S10」とHDD搭載モデル「HFAS1-H40」の2種。価格はHFAS1-S10が37万円、HFAS1-H40が32万円(いずれも税別)。同日より直販サイトやオーディオ専門店で発売する。

photo ハイレゾオーディオNAS。左からSSD搭載モデル「HFAS1-S10」とHDD搭載モデル「HFAS1-H40」

 fidataはイタリア語で「信頼」を意味する。「究極の音の世界を体験してもらう上で、お客様に信頼されるようなクオリティーの高い商品をお届けしていきます」と担当者は説明する。HFAS1シリーズは、ハイレゾプレーヤーの実力を100%引き出すために約3年かけて開発したもので、高級感のあるアルミボディと徹底したノイズ対策を施した回路設計が特徴だ。設計は同社の本社がある石川・金沢で行い、石川県内の工場で生産している。

photo 利用イメージ

 高い剛性を持つフルメタル筐体を採用。4ミリ厚のアルミ天板は和紙をイメージさせるつや消し加工を施し、古都・金沢の「和」を表現したという。底面には2.3ミリ厚で質量2.2キロのベース鋼板を搭載し、振動に対する安定性を確保した。シャーシ内部をT字構造にし、電源・基板部とストレージ部を2室構成にしたことで、ストレージからの放射ノイズも低減している。両モデルとも本体サイズは350(幅)×350(奥行き)×64(高さ)ミリ(突起物除く)。

photo 正面

 グランドを1点で底面ベース鋼板に落とす「1点アース方式」、低位相雑音特性を持つ真空タイプの水晶発振器など、徹底したノイズ対策を施した。低ESR電解コンデンサーを搭載し、高品位で安定した電力供給を実現したとしている。メインユニット、ドライブユニットにそれぞれに専用のTDKラムダ製50ワット電源ユニットを搭載する。定格消費電力は25ワット。LAN端子2基、USB 2.0端子1基、2PインレットのAC電源端子を備える。

photo 背面のインタフェース

 HFAS1-S10はSamsungの500GバイトSSD「850EVO」を2基搭載し、実効容量は1Tバイト(スパンニング)。耐久性や電圧変動の抑制、ノイズ対策に優れたモデルだという。重量は約6キロ。

photo HFAS1-S10の内部構成

 HFAS1-H40はWestern Digitalのカスタム仕様2TバイトHDD「WD AV-GP」を2基搭載し、実効容量は2Tバイト(ミラーリング)。ドライブの回転方向やヘッドシーク動作で互いの動きを打ち消し合うように、1台を反転させて対称になるように配置した。別売りの外付けUSB HDDと合わせて最大3台のHDDにデータを保存できる。そのほか、アルミ製ヒートスプレッティングマウンターを備え、ヒートシンクによる効率的な放熱でドライブの安定動作を担保するという。重量は約7キロ。

photo HFAS1-H40の内部構成

 両モデルともDLNA 1.5に準拠し、HFAS1に保存した音楽ファイルをホームネットワーク内のオーディオプレーヤーで再生できる。楽曲データの管理・送信・配信を担うソフトウェアには「Twonky Server7」を採用。HFAS1向けに、楽曲やアーティスト名を正しく表示したり、アルバムの曲順に表示したりできるようカスタマイズしている。384kHz/32bitのPCM再生や11.2MHzまでのDSDのファイル形式に対応する。

 ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」からの自動ダウンロード機能も搭載。外出先からスマートフォンで購入した楽曲を自宅のHFAS1内に保存できる。

 対応OSはWindows Vista/7/8/8.1/10、Mac OS X 10.7〜10.10、iOS 7.0.4〜8.3、Android 4.1〜5.1。対応ブラウザはIE 9/10/11、Microsoft Edge 20、Safari 6/7/8。

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