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家中のコンテンツをひとまとめ、「RECBOX DR」シリーズがVDMS対応アップデート

» 2015年07月02日 00時45分 公開
[ITmedia]
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 アイ・オー・データ機器は7月1日、NAS製品の無償アップデートを発表した。デジオンのVDMS(仮想デジタル・メディア・サーバ)技術に対応したことに加え、いくつかの機能追加が行われている。同日から新ファームウェアの提供を開始した。

アイ・オー・データ機器の「RECBOX DR」シリーズ

 デジオンの「DiXiM VDMS」は、対応するNASが1台あれば、ホームネットワーク内にある複数のDMSを一括管理できるというもの。3月の「DLPAリモートアクセスDay」で公開されたデジオン「DiXiM NASソリューション」の新機能だ。その正式リリースに合わせ、同プラットフォームを採用しているアイ・オー・データ機器の「RECBOX DR」シリーズ、およびバッファロー「LS411DX」シリーズが同時に対応した。同時に各製品にバンドルされるデジオンの視聴アプリ「DiXiM Play SE」もバージョンアップを行っている。

 ホームネットワーク内のサーバをまとめた仮想サーバは、新たに「デジタルラック」と呼ばれることになった。例えばリビングルームに置いたDLNA対応BDレコーダーや書斎のPCなど、異なる場所にDMSがある場合でも、VDMS対応NASにアクセスすればそれぞれのDMS保存されているコンテンツが「デジタルラック」の画面に一括表示され、かつ再生操作なども行える。

「DiXiM Play SE」の画面。「デジタルラック」の下に「dlpa-nas-×××」と表記されているのがVDMSだ

「デジタルラック」を開いたところ。録画番組やビデオ、ミュージックといったコンテンツ種別に並ぶ

録画番組はジャンルやチャンネル、曜日などで分類されている

「火曜日」を選択。この中には複数のDLNAサーバ(DMS)に保存されているコンテンツが混在している

 例えば録画番組の場合、ユーザーは「ジャンル」「年月」「曜日」などで番組を分類し、目的のものを探すことができる。「分類項目の日本語化や階層構造のシンプル化など、使い勝手も向上している。テレビの録画番組とビデオ(PC内の動画など)を分離しており、より大量の録画の中から目的の番組を探しやすくなった」(同社)。また、「RECBOX DR」シリーズのトランスコーダーを使えば、例えばMPEG-2(DR)録画にしか対応していない古いレコーダーの番組でもスマートフォンやタブレット端末で再生できる点もメリットだ。

 リモートアクセスにも対応した。「DiXiM Play SE」は番組やそのほかのコンテンツリストを内部にキャッシュする仕様となり、外出先でも表示できる。視聴したい番組がリモートアクセス対応DMSに保存されている場合はそのまま再生可能だ。ただし、リモートアクセス非対応のレコーダーにあった場合は再生不可。「著作権保護のために再生できないコンテンツもあるが、そのほかの写真や動画はリモート環境でも利用できる。DRシリーズを1つ導入すれば、家中のコンテンツをリモートで見られるようになる」(同社)という。

「ホームワープ」機能に「アップロード」も

 デジタル放送チューナーを搭載していないNASの場合、レコーダーなどと異なり、一度クライアントと認証を行えば無期限。それを利用したのが「ホームワープ」機能だ。例えば単身赴任などで長期に家を空ける場合、自動ダウンロード対応の「nasne」と「DRシリーズ」を家に置いておけば赴任先から自宅の録画番組を楽しめる。「DiXiM Play SE」の番組リスト(キャッシュ)を外部から更新することもできるたえ、リモート視聴時の操作が従来より軽くなった。

 一方のアップロード機能は、自宅のDRシリーズに対し、外出先のスマホなどから動画や写真をアップロードするというもの。管理アプリ「DR Controller」も新しい「バージョン2」(iOS/Android)となえい、メニューの中に「アップロード」が追加されている。なお、DRシリーズのファームウェアアップデートも「DR Controller」から行うことができる。

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