連写は、同社DXフォーマット機では最高速となる約10コマ/秒に対応。D5の約12コマ/秒には及ばないものの、D7200の約7コマ/秒(1.3×クロップ時)や「D300S」の約8コマ/秒から大きく進化した。
しかも連続撮影可能枚数が非常に多く、画質モードがRAW(14ビットロスレス圧縮)の場合でさえ、200コマまで続けて連写することが可能だ。本格的なスポーツ撮影にも適した高速性能といっていい。
次のカットは、望遠ズームの200ミリ側を使って連写したもの。AFは、AF-Cモード+ダイナミックAFを使用。鳥の動きにカメラを追従させながらシャッターボタンを押し続けることで、あっけなく感じるくらい簡単にクローズアップで捉えることができた。絞り開放値ながらピントは正確。クチバシや羽根など肉眼では見えなかった細部までくっきりと再現できている。
次は、同じく望遠ズームの200ミリ側を使って走り回る子ども連写した。AFは、AF-Cモード+3D-トラッキングを使用。逆光ながら、こちらもシャープなピントで撮影できた。
記録メディアには、XQDカードとSDカード(UHS-II対応)のダブルスロットを採用。普及率や互換性、コストパフォーマンスの面ではSDカードが便利だが、スピードの面ではXQDカードが有利。その両者を使い分けられるというわけだ。
今回の撮影では、最大読み込み速度440MB/秒に対応したレキサー製のXQDカード「Lexar Professional 2933x XQD 2.0カード」を使用した。画質モードRAWでは公称値どおり200コマまで、RAW+JPEGでは37コマまで、それぞれ途切れずに連写できた。それ以降は連写スピードが低下するが、それでも順次書き込みが行われ、長く待たされることはない。
短期間とはいえ今回の実写では、D500の高速性能を十分に楽しむことができた。AFと連写がスピーディなことは繰り返し述べたが、それだけでなく、レリーズタイムラグやレリーズ後のミラーなどの復帰動作が短いため、操作全般が非常に気持ちよく感じられる。ミラーショックやシャッターショッが小さく抑えられている点もありがたい。
高感度性能やチルト液晶などについては、稿を改めてチェックする。
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