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» 2016年08月26日 17時42分 UPDATE

山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」:どこまでスマートになった? ソニーとパナの4Kテレビをガチ比較 (1/4)

今回は“家電の王様”として長くお茶の間に君臨している「テレビ」が、今どれぐらいスマートな家電に進化を遂げているのか、ソニーとパナソニックの上位モデルを使って検証してみたい。

[山本敦,ITmedia]

 本連載のテーマは、人と家庭向けエレクトロニクス機器とのスマートな関係について実践を交えながら考察することである。今回は“家電の王様”として長くお茶の間に君臨している「テレビ」が、今どれぐらいスマートな家電に進化を遂げているのか検証してみたい。

ソニーのブラビア「KJ-55X9350D」。Android TVを搭載したスマートテレビだ
パナソニックの「TH-49DX850」。こちらも画面の両サイドにスリムなハイレゾ対応のスピーカーを搭載する

デザイン・画質・操作性。ますますスマートになるテレビ

 2011年の夏に地上波のテレビ放送がアナログからデジタルへ完全に切り替わり、テレビの大型化・薄型化も一段落した。リビングルームに省スペース設置ができる、サイズ的にスマートなテレビが普及して、続く2012年以降はフルHDを超える「4K」へ画質が進化。映像のスマート化が進んでいる。

 そして、2015年の幕開けとともに米国ラスベガスで開催されたエレクトロニクスショー「International CES」では、テレビのユーザーインタフェースのスマート化が加速し、その後もテレビとインターネットの結び付きがますます強くなる。テレビのための“スマートOS”や“モダンOS”といったキーワードが脚光を浴び、Googleがテレビのために開発したプラットフォームAndroid TVを搭載するテレビをソニーが発表。各社がこれに続くかたちで「テレビのOS戦争」の火ぶたが切られた。同年の秋には海外の大手ビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスである「NETFLIX」が上陸。先行する「ひかりTV」の4K対応VODに続いて、海外のサービスも4K VODコンテンツの配信に力を入れるようになり、4Kテレビが本領を発揮できる土台が整った。

 現在、インターネットを活用した動画配信などさまざまなオンライン対応のサービスが利用できるテレビが“スマートテレビ”、あるいは“スマートOSテレビ”のように呼ばれている。日本国内の大手テレビメーカーがそれぞれに力のこもったスマートテレビを発売しているが、中でもソニーは液晶テレビ“ブBRAVIA”(ブラビア)の上位シリーズにAndroid TVを組み込んだラインアップを強化。パナソニックもMozillaが開発する「Firefox OS」を“VIERA”(ビエラ)の4Kテレビに採用している。テレビがインターネットにつながるだけでなく、最新のOSプラットフォームを組み込むことでどれぐらいスマートになるのか、ソニーとパナソニックから最新モデルのテレビを借りて試した。

ソニーとパナソニックの最新スマートテレビをテスト

 ソニーの「X9350D」シリーズは4Kディスプレイと、ハイレゾ対応のサイドスピーカーを一体にしたプレミアムクラスのテレビだ。本機のほかにもブラビアには、フルHDのハイスペックモデル「W870C」にまで幅広くAndroid TVを搭載するラインアップがある。

 Android TVのユーザーインタフェースは、見た目や操作感がAndroidスマホやタブレットのそれと比べて、テレビに最適化した姿ではありながらもかなりフィーリングに共通点がみられる。普段からAndroidスマホをメインに使っている方であればスムーズに馴染めるだろうし、本体設定まわりなどもスマートになった実感が得られると思う。

「X9350D」のリモコンで「ホーム」ボタンを押すと表示されるホーム画面。スマホのAndroid OSとどこか似通ったテイストを漂わせているが、テレビのリモコンで簡単に操作できるように最適化されている

 パナソニックからもパネルの両サイドにハイレゾ対応のスピーカーを合体させたプレミアム4Kモデル「DX850」シリーズをお借りした。同社もフラグシップの「DX9850」シリーズから、シンプル4Kモデルの「DX600」シリーズまでFirefox OS搭載のテレビをワイドにそろえている。

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