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» 2017年02月21日 10時48分 UPDATE

「背景がぼける写真を撮りたい」――そんなニーズに応える小型エントリー向けミラーレス、パナソニック「DC-GF9」 (1/2)

パナソニックが2年ぶりに小型軽量シンプル自撮りのエントリー向けミラーレス機「DC-GF9」を発売した。GF7との大きな違いは3つ。デザインと記録メディアの変更と4K対応だ。GF7との一番の差別化が4Kだといえる。

[荻窪圭,ITmedia]

 パナソニックが2年ぶりに小型軽量シンプル自撮りのエントリー向けミラーレス機「DC-GF9」を発売した。

 GF7の次がGF8じゃなくてGF9? なぜ1つトバしたの? 実は2016年に「DC-GF8」も出てたのだ。マイナーチェンジに等しい内容で、日本では発売されなかったのである。

 そんなGF9であるが、GF7との大きな違いは3つ。デザインと記録メディアの変更と4K対応だ。GF7との一番の差別化が4Kだといえる。

正面から見るとデザインの変更がよく分かるGF9。シンプルでほどよくカジュアルなよいデザインだと思う
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 そうそう、もう1つ細かな違いがあった。

 今までパナソニックのカメラの型番はずっと「DMC」だったのだが、2017年から「DC」になったのである。だからこれも「DMC-GF9」ではなく「DC-GF9」。細かいことだけど間違えやすいので念のため。

エントリークラスのカジュアルミラーレスも4K対応に

 GFシリーズはエントリー向けの低価格でシンプルなミラーレス一眼である。予算はあまりないけどレンズ交換式カメラが欲しい、小さくてこじゃれたカメラがいい、そういう人がターゲットだ。

 そこがはっきりしてるのはデザインにも現れている。

 デザインはマウントの上部がちょっと飛び出てた、高低差が低い凸型から、同社のコンデジ(DMC-LX9やDMC-TX1など)と同じく右肩がかくんと下がったデザインへの変更だ。

 これはよりシンプルさを感じさせてよい。カラバリもオレンジとシルバー(ブラックとシルバーのツートーン)に変更された。ほどよいカジュアル感だ。

ボディを正面から。この操作部が少し下がるという基本デザインは、他のモデルとも共通。マウントはマイクロフォーサーズなのでパナソニックやオリンパスのレンズを使える

 操作系は従来と同じで、複雑な電子ダイヤルはなく、背面のホイールとボタン、あとはタッチパネルを生かしてモニター上で操作してくれというもの。

GF9の操作部。iA専用だったボタンがFn1になり、4Kフォトが割り当てられた

 ボタンの数は前モデルと同じだが、4K対応にともなってWi-Fiボタンに割り当てられてたFnボタンがフォーカスセレクトに、iAボタンに割り当てられてたキーは4Kフォト(Fnボタンなので機能割当の変更可能)に切り替わった。iAボタンがなくなったのはちょっと残念だが、総じてオートで撮る人にやさしい構成だ。

 イメージセンサーは4/3型の1600万画素で前モデルと同じだが、ローパスフィルターレスになったので解像感が上がった。これはよい点。

いつものガスタンクをiAモードで。広角端。確かに解像感は若干上がってる感じ。さすがの鮮やかな発色

 残念なのは、GX7 MarkIIやG8で採用されたボディ内手ブレ補正を搭載しなかったこと。ボディサイズを小さくしたい、エントリー向けなのでコストを上げられないという事情はあるだろうが、エントリー向けにほしいよねと思う。

 iAモードは相変わらず優秀で、唯一の料理認識機能は相変わらず楽しい。

ラーメンをiAモードで。料理認識しただけあってホワイトバランスも露出もよし(24mm相当 1/60秒 F3.5 ISO1000)

 顔を見つけると逆光でもちゃんと露出を合わせてきてくれる。

逆光だったが自動的に顔に露出を合わせてくれた。これはポートレートを撮りやすくてよし(50mm相当 1/250秒 F5.1 ISO200)

 面白いのは発売時の構成。レンズキットは1種類だけで、それもダブルズームではなく、広角系ズーム(12-32mm)と25mmの単焦点レンズのカップリングなのだ。

GF9のレンズキットはこれのみ。ボディと12-32mmの薄型ズームと、25mmF1.7

 24-64mmのスナップ用ズームレンズと、50mmF1.7の背景がぼける標準レンズである。製品のターゲットがはっきりしたよい構成だ。「背景がぼける写真を撮りたい」というニーズに応えたのだ。

25mmF1.7でポートレート。マイクロフォーサーズだと背景がボケすぎないので扱いやすい。F1.7なので暗い室内でも扱いやすいし。ただこのレンズは手ブレ補正を持たないので、ここは頑張ってボディ内手ブレ補正にしてほしかったと思う(50mm相当 1/60秒 F1.7 ISO1600)

 ISO感度は200から25600(拡張感度としてISO100も指定可能)。シャッタースピードはメカシャッターは1/500秒、電子シャッターへの自動切り替えをオンにすると1/16000秒。メカシャッターは1/500秒どまりにしてそれ以上は電子シャッターに任せちゃうという割り切りがいい。

 ISOオートだとデフォルトではISO3200まで。このくらいが常用感度と考えていいだろう。ディテールはざらつくが問題なく使えるレベルだ。

夜景をオートで。色もコントラストも自然。等倍で見るとざらつきはあるが十分常用できる感度だ(24mm相当 1/20秒 F3.5 ISO3200)
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