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ソニー初のドルビーアトモス対応AVアンプが日本上陸

» 2017年05月09日 13時13分 公開
[ITmedia]

 ソニーは5月9日、Dolby Atmos/DTS:Xといったオブジェクトベースのサラウンドフォーマットに対応した同社初のAVアンプ「STR-DN1080」を発表した。1月の「CES 2017」で披露したもの。国内では6月17日に発売する予定で、価格は7万7800円(税別)。

「STR-DN1080」
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 165Wのパワーアンプを7ch搭載したAVアンプ。Dolby Atmosなどをデコードするために32bit DSPチップを3基に増強し(従来は1基)、合わせて自動音場補正機能や「スピーカーリロケーション」「ファントムサラウンドバック」といった信号処理技術で柔軟なスピーカー配置を可能にしたという。

 自動音場補正機能は“ES”型番を持つ上位機に採用していた「D.C.A.C EX」となり、同時に付属のマイクも従来機のモノラルからステレオに変わった。「ステレオマイクで三点測量を行い、スピーカーの設置した角度まで判別できるようにした。ESクラスのキャリブレーション機能を搭載している」(同社)

ステレオ仕様になった測定用マイク

 自動音場補正でスピーカー間の距離と音量を調整し、さらに「スピーカーリロケーション with A.P.M」でスピーカー間の位相特性を合わせる。さらに周囲にある複数のスピーカーから出る音の音圧配分を調整し、理想的な場所にサラウンドスピーカーをファントム定位させる仕組みだ。パワーアンプは7chのため、通常は5.1.2chの構成となるが、これらの機能を活用することで「7.1.2chの体験が可能になる」(同社)としている。

 HDMI端子は入力6/出力2系統で、HDCP2.2、4K/60P(4:4:4)、ならびにHDR信号のパススルー出力に対応している。2K解像度の映像も4Kアップスケール回路を通すことで、より高精細に楽しめるという。

一体成型メタルフレームとデジタル系回路基板。剛性を増し、振動などを排除する

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