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ソニーが4K有機ELテレビ「A1」を6月発売――55V型は50万円前後に

» 2017年05月08日 10時44分 公開
[ITmedia]

 ソニーは5月8日、4K有機ELテレビを含む“BRAVIA”(ブラビア)新製品を発表した。有機ELテレビ「A1」シリーズは65V型の「KJ-65A1」と55V型「KJ-55A1」の2モデルを6月10日に発売する。価格はオープン。店頭では65V型が80万円前後、55V型は50万円前後と、55V型に関しては“インチ1万円”を切る戦略的な価格となった。なお、77V型も秋以降に発売される予定だ。

65V型の「KJ-65A1」

 LGディスプレイの有機ELパネルを搭載した4Kテレビ。“漆黒”の表現など「有機ELパネルの特長を最大限に引き出す」(同社)ために液晶テレビのフラグシップ「Z9D」シリーズと同じ映像エンジン「X1 Extreme」および超解像エンジン「4K X-Reality Pro」を搭載した。

 大きな特徴は、テレビの画面から音を出す「アコースティックサーフェス」技術だ。画面の後ろに左右2対のアクチュエーター(振動子)を搭載し、パネル自体を振動させて音を出す、いわゆる振動スピーカーのこと。背面の大きなスタンドに内蔵したサブウーファーと信号処理を組み合わせ、「映像の中から音が聞こえ、まるで目の前にその光景が広がっているかのような体験ができる」(ソニー)という。また画面周辺にスピーカーが存在せず、前面にスタンドもはみ出さない「映像だけが宙に浮かんでいるような佇まい」を実現した。

背面。アクチュエーターとパネルをつなぐためにバックカバーを貫く必要があるため、現在の液晶テレビでは実現できない技術となっている

 なお、設置時に画面は5°の角度で固定となるほか、スタンド部にはサブウーファーのほかにも有機ELの駆動回路などが内蔵されており、壁掛け設置の際にもスタンドを外すことはできない。

 Android TVを採用し、NetflixやDAZN、Hulu、dTVなど各種動画配信サービスのアプリを用意。無線LAN(IEEE 802.11ac/n/a/g/b)も内蔵し、DLNAクライアントの「ソニールームリンク」などネットワーク機能も充実させた。搭載チューナーは、地上デジタル2基、BSデジタル2基、CS110°デジタル2基、CS124/128°(スカパー!)1基で、USB外付けHDDへの裏番組録画が可能だ。

Android TVを採用。各種コンテンツを横断検索できる音声検索も特徴だ

 HDMI入力は4系統。このうち入力2と入力3は4K 60p(4:4:4、4:2:2)および4K 60p(4:2:0)の10bit信号入力をサポートする。

 スタンドを含む外形寸法は、65V型が1451(幅)×832(高さ)×339(奥行き)mm、55V型は1228(幅)×710(高さ)×339(奥行き)mm。重量は36.2kgと28.8kg。

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