ここでカシオ計算機の「計算サイト」に登場願おう。
まず「計算サイト」の「画角の計算」をチェック。
イメージセンサーのサイズと焦点距離を入力すると、撮影される画像の画角を計算してくれる機能だ。
まずは35mmフルサイズセンサーから。
続いてD7500+16mmの計算だ。
D7500はニコン流にいうと「DXフォーマット」。一般にいう「APS-Cサイズ」のセンサーを搭載している。
APSというのはフィルムカメラ時代の末期に登場してさほど普及しないまま終わったフィルムの規格で、35mm判フィルムより一回り小さい。面積で半分くらい。APS-Cというのはその1つで、35mmフルサイズセンサーの製造がコスト的に難しかった時代にデジタル一眼レフ用として登場したセンサーサイズで、今でもポピュラーなものだ。
そこで、「画角の計算」でイメージセンサーに「APS-C」、焦点距離に「16mm」を指定する。
すると、フルサイズセンサー+24mmとAPS-Cサイズセンサー+16mmは計算上はほぼ同じということになる。
異なるサイズのイメージセンサーで画角(実際に写る範囲)をそろえようと思うと、焦点距離が変わってくるのである。
実際に撮影した画像で見比べるとこんな感じ(手持ちで撮影してるので微妙にずれてるけど、まあそこはご勘弁)。
APS-Cサイズの16mmで撮影した写真は、35mmフィルムと同じ大きさのフルサイズセンサーの24mmで撮った写真と画角がほぼ同じなのが分かるかと思う。
よって「35mm判で24mm相当」と呼ばれるわけである。
35mmフィルム時代にカメラを使ってた人にはそれで「ピン」とくるんだけど、デジタルになってからカメラをはじめた人には分からないよねえ。
そう思うのだけど、デジタルカメラが出た頃はフィルムカメラと対比させた方が分かりやすかったため、それで定着しちゃったのだ。
ではもう1つ、マイクロフォーサーズで撮ったもので比べて見よう。
マイクロフォーサーズだと焦点距離12mmが35mmフィルムの24mm相当になる(2倍すればいい)。
さてよく見ると、α9やD7500で撮ったものにくらべて左右の写る範囲が少し狭い。
それはなぜか。
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