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「コレ持ってる俺最強」と思っちゃう無双カメラ、ソニー「RX10M4」(1/3 ページ)

» 2017年12月26日 17時36分 公開
[荻窪圭ITmedia]
「DSC-RX10M4」。一眼レフスタイルの大型コンデジだ

 ソニーの「DSC-RX10M4」は、たぶん、今一番「全能感」を持ってるカメラである。

 これがあれば怖れるものはない、どんな敵にも立ち向かえそう、的な全能感……まあ敵に立ち向かうためのものじゃないんだけど、気分的にはそんな感じ。これ持ってる俺最強、的なカメラだ。

 「DSC-RX10M3」の時点でかなり最強だったが、RX10M4になってその無双っぷりに拍車をかけてる。

高倍率でなおかつ明るいレンズが無双

 まあとりあえずスペックを並べてみるだけで無双である。

 ボディは決してコンパクトとはいえないが(まあ普通にハイエンドなミラーレス一眼くらいはある)、その分スペックは無双。

 センサーは例によって1型で約2010万画素のセンサー。考えてみたら、シリーズ初代のRX100(2012年発売)からずっと1型で約2000万画素のセンサーを使ってきたのだからすごい。

 素晴らしいのはセンサーの進化が画素数向上以外に用いられてきたこと。やがて裏面照射型になり、像面位相差AFセンサーを配置してAFが高速になり、センサーの読み出し速度を上げてローリングシャッター歪みを軽減したアンチディストーションシャッターに至った。

 このセンサーの前についているレンズは8.8〜220mmの25倍ズーム。35mmフィルム換算だと24-600mm。もちろん手ブレ補正付き。

ここまでぐにーっと伸びて600mm相当

 24mm相当だとこれ。いつものガスタンクで。

 高倍率ズーム機だが、ディテールもかなり出てるし歪みもきれいに補正されてて実に良い感じ。

フルオートで撮影。風景と判断されてくっきり濃いめに(35mmフィルム換算で24mm相当の8.8mm、 1/1000秒 F5 ISO100)

 これが600mm相当だとここまで寄れる。

同じ位置から望遠端で。望遠端も描写力高し(600mm相当の220mm、1/1000秒 F5.6 ISO100)

 右側にあるタンクのアンテナを思い切り大きく撮れるわけである。

 さらにポートレートで広角端と望遠端。

池に映る太陽を見ると分かる通り、思い切り逆光だけど、ゴーストは最小限に抑えられてる。真ん中ちょっと左に彼女は立っております。シャドウ部はちょっと持ち上げられてる(24mm相当の8.8mm、1/250秒 F5.6 ISO100)
フルオートで逆光ポートレート。ちゃんと顔検出して顔に露出を合わせてくれていい感じに(600mm相当の220mm、1/250秒 F4 ISO200)

 結構な無双っぷりなのが分かるかと思う。

 レンズの明るさは広角側でF2.4とすごく明るく、望遠側でもF4.0に抑えられてる。普通このクラスの高倍率ズームだと望遠側はF5.6やF6.3くらいになっちゃうものだが、600mm相当でF4。

 その分感度を抑えられるし背景もぼけてくれるのがいい。

(600mm相当の220mm、1/640秒 F4 +0.7 ISO100)
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