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Montecito、本格デビューは2006年に

» 2004年11月09日 12時04分 公開
[IDG Japan]
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 米Intel幹部は11月8日の電話会見で、Itanium 2アーキテクチャ初のデュアルコアプロセッサ「Montecito」の量産出荷が2006年にずれ込む見通しであることを明らかにした。

 Montecitoは、現行世代のItanium 2プロセッサ(Madison)の後継として、2005年に出荷予定とされていた。だがIntelはこれまで、サーバメーカーからMontecito搭載製品がいつ登場するかを語ってこなかった。

 Intelのエンタープライズプラットフォーム部門副社長、アビ・タルウォーカー氏は、Montecito搭載サーバの登場は「2006年の早い時期」になるだろうと語った。エンドユーザーの試験運用のためのシステム提供開始は2005年10〜12月期になる見込みだという。

 Intelは9月にサンフランシスコで開催されたIntel Developer Forumで、90ナノメートルの製造プロセス技術を採用した同プロセッサの初期のインプリのデモを行っている。同社は現在、プロセッサのテストと洗練化という、長く骨の折れるプロセスに入っているという。「シリコンそのものについては大きな進歩を遂げている。実際、OEMにCPUのサンプルを提供し、彼らがシステムレベルのテストに入っている」とタルウォーカー氏。

 Montecito搭載システムの量産出荷が1年以上先だとすると、コードネームで「Tukwila」と呼ばれるマルチコアの後継プロセッサは、2007年まで登場しそうにないとMicroprocessor Reportのケビン・クレウェル氏は指摘する。「いささか期待を裏切られた感じだ。多くの人が、2005年にはシステムが出荷されると考えていたと思う」と言う。Intelは、Tukwilaの出荷時期についてのコメントを避けている。

 だがクレウェル氏は、それでも24MバイトのL3キャッシュを備えたMontecitoへの移行は、Intelにとって大きな技術的進歩だと語っている。「17億個のトランジスタと2個のコア、大規模キャッシュを備えたプロセッサなのだから、テストにも時間がかかるだろう。電算密度の飛躍的な向上だ」と同氏。

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