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ソニーの不振、就職人気にも影News Weekly Access Top10(2005年1月23日−1月29日)

» 2005年01月31日 18時25分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のトップ10は先々週に引き続いてApple Computerとソニーの記事がそれぞれ複数ランクインした。ソニーの業績不振と、PSPを含めた“次の一手”への注目度は特に高い。

 ソニー執行役の井原勝美副社長は先週の決算発表会で「業績が回復している松下電器産業と比べて、商品力が低下しているのでは?」と質問を受け、「他社との比較はコメントできないが、ソニー商品の一部が“力負け”しているのは確かかもしれない」と認めた。

 ブランド低下の影響は、DVDレコーダーの販売価格にも表れる。160GバイトHDD搭載型製品の値下がり率は「DIGA」よりも「スゴ録」の方が高い(関連記事参照)。スゴ録の台数シェアは高いが、利益なき繁忙を強いられている格好だ。

 業績不振は学生の就職人気にも響いてきた。ダイヤモンド・ビッグアンドリードの調査によると、理系男子学生が就職したい企業のトップは、2002年度まで連続15年でソニーだったが、2003年度に2位に転落、2004年度は5位まで落ちた。代わってトップに立ったのは松下だ。

 期待のPSPは、これまでに51万台販売。PSPと他ハードを無線接続する技術の特許も取得した。PSPをひとつの核に、ソニーがどう復活するか見届けたい。

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