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2005年、ITmedia Newsで最も読まれた記事は……(2/2 ページ)

» 2005年12月28日 18時14分 公開
[小林伸也 岡田有花,ITmedia]
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6位:はてなという“変な会社”

 小さなネット企業「はてな」に関するインタビュー連載が注目された。常識を疑い、自分の頭でゼロから考えてサービスを作り続ける近藤淳也社長の魅力が、優秀なスタッフを引き寄せる。

 一部ユーザーから“露出狂”と言われるほど、何もかもをオープンにする同社。社内会議の音声のポッドキャスト配信に続き、雑誌のインタビュー音声の公開まで始めた。はてなは来年も、常識外れの何かをやってくれそうだ。

7位:ジャスト−松下、「一太郎」アイコン訴訟

 定番ソフトに下った「特許権侵害」「製造販売中止」という司法判断。控訴審で特許権自体を無効とした判決が確定し、問題自体は既に終わった話になったが、ソフトウェア特許やプロパテントのあり方をめぐる議論に決着は付かず、一件落着とは言えそうにない。

 ところでジャストシステムの株価は2月の判決の直後に下げ、6月には380円の安値を付けた。だが12月28日終値ではその10倍となる3800円にまで上昇している。XMLベースのアプリケーション開発/実行環境「xfy」が材料視されているという。

8位:ブログが個人の力を拡張

 今年はブログが一般層にまで拡大した年だった。ガングロギャルの藤田志穂さんは「電車男とかもインターネットじゃないですか。ヤッベー、すげぇなインターネットって。私も書いたら流行るんじゃねぇ?」と、ブログ「ギャルの革命」を開設。読者のアドバイスを受けつつ4月に自力で会社を設立し、ギャルのイメージを変えようと努力してきた。

 今はテレビやラジオにも出演して“ギャル革命”を伝える。来年はエイベックスから歌手としてメジャーデビューし、音楽を通じて革命を拡大する予定だ。来年の今ごろには、世間のギャルのイメージが少しは変わっているだろうか?

9位:オタク再定義と市場拡大

 「電車男」ブームでオタクへの注目が高まる中、「萌え」というキーワードが市民権を得た今年。記者が萌えの定義を深く考えて軽く混乱している隙に、テレビのバラエティ番組などで「萌え〜」が乱発されていた。もはや定義などどうでもよく、萌えは「流行のオタク言葉」として消費されているようだ。

 秋葉原は一般人の観光地と化し、一部のオタクからは「最近は近寄り難くなった」という声も。「おでん缶」や「萌え」ロゴ入りTシャツが土産物として売れたりするなど、オタクの聖地が変質し始めた。

 一方で野村総研は「オタクはアキバ系だけではない」と、従来のオタクの定義に一石を投じようとしたが、「ファッション」や「クルマ」までオタクの領域に入れたため、「オタクにされたくない」と強烈に意識した一部の人が必死に反発する姿も見られた。「電車男」が作ったオタクのイメージは、しばらくは持続しそうだ。

10位:次期Windows「Vista」

 Windows XPの発売は遠い昔の2001年11月。Vistaが2006年の同じ頃に発売されるとなれば、丸々5年の間が空くことになる。それだけの時間があれば、XP発売日のイベントで「“もう待てないXP”トークショー」に参加した乙葉ちゃんが人妻になり、そのイベントを大喜びで取材していた「ガンダムマスター」が行方不明になってもおかしくはあるまい。

 2006年、インターネットやITはどんな「Vista」(眺望、展望の意)を見せてくれるだろう。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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