Second Lifeは日本でも流行するのか
先週のアクセス上位は、2ちゃんねる“閉鎖”関連の記事が多くを占めた。管理人の西村博之(ひろゆき)氏は、自身が取締役を務めるニワンゴの携帯向けサービスでインタビューに答え、「まだ閉鎖する気はない」とコメント。ニワンゴの動画サービス「ニコニコ動画」でもインタビューの冒頭2分間が公開されているが、PCにジュースをかけて壊した話が延々と続き、本題に入る前にあっさり終わってしまっているのが笑える。
さて、ITmedia Newsでは先々週から「Second Life支局だより」の連載を始め、話題の3D仮想空間「Second Life」を歩き回り始めた。Second Lifeは昨年終わりごろから日本でも話題を集め、一般紙やテレビなどでも紹介されていて、盛り上がり始めているようだ。
ただ、Second Lifeのユーザー規模は、ここ数年で一気にメジャーになった他サービス――ブログやSNSなど――と比べるとかなり小さい。登録ユーザー数は1月22日現在約280万人、アクティブユーザー数(60日以内にログインしたユーザー数)は約100万人、同時接続数は平均して1万数千程度。日本人のアカウントは約1万4000に過ぎない。
それでも話題を集めているのは、「ゲーム内のアイテムをほとんどユーザーが作った」というCGM(Consumer Generated Media)的な成り立ちへの驚きと、米国の大企業や有名大学が参入しているという点、Second Life内で稼ぐことができ、ミリオネアが出たという点などが注目されてのことだろう。
これらは、米国のメディアで昨年から大々的に紹介されため、日本のメディアや広告代理店なども注目。「次に“来る”サービス」に遅れまいと、報道したり、ビジネス化を急いだりしているようだ。ただ記者は“メディアや企業先導型”の今のブームに違和感を覚えている。
ここ数年で話題になり、日本人ユーザー数が飛躍的に伸びたブログやmixi、YouTubeなどは、スタート当初はメディアや企業に注目されていなかったものが多い。ユーザーがまずハマって熱狂的に支持し、評判を聞いた別のユーザーが試してみてハマり――そんなサイクルでじわじわ広がり、メディアにも取り上げられるようになって有名になっていった。
翻ってSecond Lifeはどうか。ハマっているという日本人も何人か知っているが、「報道を見てアカウントを取ってみたものの、英語だらけだし、何をすればいいかも分からない。PCスペックも足りない」と、すぐにやめてしまった、という声もよく聞く。
先週行われた、デジタルハリウッド大学でのSecond Lifeセミナーには、メディアや広告代理店関係者、Second Lifeをネタに起業しようと考える若者などが会場いっぱいに集まった。ただそこには、Second Lifeを楽しむ一般ユーザーの姿はあまり見えなかった。
「Second Life支局だより」なんて連載をしている身でこういうことを言うのもおかしいかもしれないが、Second Lifeを1ユーザーとして楽しむ方法が広まる前に、企業やメディアばかりが騒いでネタや販促に利用しようと躍起になるのは、Second Lifeの可能性をつぶしてしまうことになりかねないように思う。ユーザー不在のネットサービスほど空しいものはない。
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