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» 2007年11月13日 15時30分 UPDATE

日本は「体験」、米国は「創造」重視――Second Lifeユーザー調査

Second Lifeの利用実態調査で、日米のユーザー間で利用スタイルや魅力を感じる点に違いがあることが分かった。日本のユーザーは「企業のSIMや建物を見られる」などSecond Lifeで得られる体験に魅力を感じている。

[ITmedia]

 野村総合研究所が行ったSecond Lifeの利用実態調査によると、日米のユーザー間で利用スタイルや魅力を感じる点に違いがあることが分かった。

 日本のユーザーは「企業のSIMや建物を見られる」などSecond Lifeで得られる体験に魅力を感じていた一方、米国ユーザーは「オブジェクトやスクリプトを作れる」「テキストチャットを楽しめる」など創造・所有やコミュニケーションの場として活用する傾向があった。

認知率は53.6%も、利用経験者は2.4%

 調査はネットで行った。まず8月28日〜9月3日に、Second Life利用の有無について国内のネットユーザー10万17人に調査。その後9月11日〜9月12日にかけ、国内のSecond Lifeユーザー1000人に、10月11日〜10月15日に、米国のSecond Lifeユーザー317人に調査した。

 日本のネットユーザーで「Second Lifeを知っている」と答えたのは53.5%。利用したことがある人は2.4%だった。

 「利用したことがある」と答えた2.4%の中から1000人を無作為に選び、Second Lifeの感想を聞いたところ、「面白かった。今後も継続的に利用したい」は27.1%、「面白かったが今後も利用するか分からない」は21.9%だった。

 「あまり面白くなかったがもう少し様子を見たい」は28.4%、「面白くなかった。二度と利用しない」は5.5%で、「利用の定着までには至っていない」と同社は分析している。

画像 Second Lifeの感想

国内ユーザーは「体験」重視

 Second Lifeに対して感じる魅力について日米のSecond Lifeユーザーに聞いた結果、日本のユーザーの上位回答は「企業のSIMや建物を見られること」「自分のアバターを作って着飾れること」「イベントやテーマパークなどで遊べること」など。

 米国のユーザーは「自分のアバターを作って着飾れること」「他ユーザーとテキストチャットを楽しめること」「オブジェクトやスクリプトを作れること」といった回答が多かった。

 同社は「米国では創造・所有やコミュニケーションの場としてSecond Lifeを活用する傾向がある。日本ではSecond Lifeで得られる体験に魅力を感じている」としている。

画像 Second Lifeに対して感じる魅力

 日本のユーザーに企業のSIMや建物を面白いと感じる理由について聞いたところ、最も多かったのは「役に立つ情報があるから」(43.2%)だった。次いで「人が多くにぎわっているから」(35.7%)、「ゲームやアトラクションなど楽しい仕掛けがあるから」(29.3%)となっている。

画像 企業のSIMや建物を面白いと感じる理由

 同社は「Second Lifeには、電子メールやWebサイトなど既存の顧客チャネルと比較し、ユーザーの絶対数が少ないという問題点がある」と指摘した上で、Second Lifeに参入する国内企業に対して、「3D仮想世界の特性を活かした商品説明や、Webサイトでは実現できない体験を提供するなど、ユーザーにより良い体験をしてもらえる場を提供することが、今後の課題となる」としている。

 詳細な調査結果は来春、単行本「仮想世界ロードマップ―これから社会はどう変わるのか」(仮)として東洋経済新報社から発行する。

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